最も参考になったカスタマーレビュー
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5つ星のうち 2.0
モヤモヤする作品, 2011/7/1
レビュー対象商品: ラブリーボーン [DVD] (DVD)
少女が殺害され、少女が死後の世界から家族を見守るというようなストーリーなのだが、もやもやする人が多い作品。 筋書きから感動的な内容を期待してしまうが、個人的には何一つ感動できなかった。 超能力少女が出てきたり、下手にサスペンスシーンがあるため、思わず派手な展開も期待してしまうが、派手な展開は最後まで無い。 【ここからネタバレを含む】 犯人を捕まえれそうな時に、捕まえることよりキスすることを選ぶというシーンは、少女の純真さを表していたのだろうが、感動出来ず、消化不良感を覚えた。 完全に少女目線で見ていれば、キスも出来ずに死んだ無念さを晴らせたというカタルシスを感じ、感動できたかもしれない。 しかし、家族(特に父)のためにも犯人を捕まえる方が良いと考えると、自身の欲を優先させたような印象を覚えてしまい、不快に感じてしまう。 ラストシーンのとってつけたような犯人の事故死には思わず失笑してしまった。 因果応報でも描いたつもりなのだろうが、カタルシスは感じず、不快感だけが残った。 想像に任せて描かなかったり、地味に老衰で死んだ方がまだ不条理作品として面白かったかもしれない。 「ラブリーボーン」の意味も殆ど伝わらない。 家族の再生といった感動的な部分もさっぱり伝わらなかった。 全体的には「大事なのは犯人を恨んだり探すことより、毎日を精一杯生きることだよ」とでも言いたかったのかもしれないが、伝えるのが下手にも程があると思った。 原作は読んでいないが、全て丁重に書かれているとすれば、原作は面白い物だったかもしれない。
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5つ星のうち 4.0
あまりにもリアルな被害者の恐怖, 2010/3/23
レビュー対象商品: ラブリーボーン [DVD] (DVD)
最初に、この映画は犯罪被害者には絶対お薦めできない。 主人公の少女が、異常者の罠に掛けられるシーンでは、衝動的に映画館を出ようとしてしまった。 女性なら大抵経験があるのではないだろうか。本能的に危険を感じた瞬間が。 主人公の怯えた瞳、彷徨う視線が忘れられない。伝わってくる焦りが、恐怖が、あまりにもリアルで。 中有というのだろうか、この世とあの世の狭間で、少女は何度も後悔する。 「なんであの時…私の馬鹿!」 …この叫びが、痛々しくて、哀れで、他人事とは思えない。 犯罪で命を落としても、生き残って記憶に苦しみ続けるのと同じ状況に置かれるなんて、残酷過ぎる。 半ば気分が悪くなりながら、打ちのめされて映画館を出た。 “救済がある”という触れ込みだったから、パンフレットを求めて、帰宅して読み込んだ。 そしてなんとか納得した。結局は「犯人から解放されること」が重要なのであって、 それは生き残った者には「事件を乗り越えること」と同一である。 霊的な存在になった主人公が、自分の遺体が証拠隠滅の危機に晒された時に、 想い人に望んだことが「事件の解決」ではなかったことが、彼女の哀しいまでの純粋さを表している。 快楽殺人犯を演じる俳優は、アカデミー助演男優賞にノミネートされていた。さもありなん。 惜しくも受賞は逃したが、今まで見た映画の中で、私には一番怖い殺人犯だった。 2010.11.14 ひとつだけ付け加えたい。これは、勧善懲悪で観客をスカッとさせる為の作品では無い。 寧ろ、罪を犯し続けても罰を受けない者がいる、そして犯人が捕まっても捕まらなくても、 事件の記憶に苦しみ続ける被害者や、その家族がいることを知って欲しい。 そういう願いが込められた原作を基にした映画であると思う。
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5つ星のうち 4.0
タララララーン, 2011/4/29
レビュー対象商品: ラブリーボーン [DVD] (DVD)
私自身はとても素敵な映画だと感じたので、レビューが思いのほか賛否両論に分かれていたのにビックリでした。 凄惨な事件で命を落とした女の子の行き場のない魂と、現実世界で残された家族達の犯人探しや、やり場のない 怒り、悲しみなどの心の葛藤、そしてそれらを乗り越えて・・・といったストーリーなのですが、TVのCMのせいで てっきり亡くなった少女が家族となんらかのコンタクトをとって犯人をつかまえる話かと思っていました。 (あまり説明するとネタバレになってしまいますが、少なくとも少女と家族は明確に犯人探しのためにコンタクトを とったりはしません。) 終盤の金庫を廃棄するシーンで賛否が分かれるようですが、この時点ではもう少女は死を受け入れること(または その準備)が出来て、事件からも心が開放されているわけなので、「もうひとつだけ」やることはそれでよかったの ではないかなーと思います。ここで“発見する”結末だったら、たしかに筋としてはスッキリしますが、少女も家族も 最後までそのことに心が囚われたままだったともいえ、ありきたりの超常サスペンスで終わっていたように思います。 “物証”を持ち帰った妹がもっと大事なことに気づいてそっと祖母に渡すところや、もはやそれほど重要なことでは なくなっている(むしろ家族にとっていつまでも重要であってはいけない)犯人の最期についても同様です。 普段はバイオレンス物やグロいホラーなんかも大好きなのですが、この作品はこの展開、この結末だからこそ よかったなーと思える寡作でした。★4つ。 余談ですが、ブライアンイーノの過去のアンビエント作品と初期の前衛ポップな楽曲がBGMに使われてました。 (出だしから「Music For Airports」、アクションシーンに「Third Uncle」(!)などなど・・・)
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