映画がエンターテイメントならば、
すっきりするためにも勧善懲悪がいいと私も思います。
悲しみの乗り越え方の違いから衝突をし、
喪失を罪悪感で埋め合わせる両親の痛々しい姿を見ると
どこに救いがあるのかと気持ちも沈みます。
それでも、人が何かを失うことは、
それが大切なものであっても
ましてや奪われることがあるのは、
むごいですが、現実には起こりえることだと思います。
悲劇から崩壊していく家族の中での、妹の存在が希望だったように思います。
姉と同じ年代の少女であることから、次の被害者になりえるという恐怖を抱きながらも
事件を解決するために協力したいと思いながら、黙々と力をつける。
過去にとらわれることなく、また忘れるわけでもなく、今を大事にする。
そのバランスある精神力の持続が、縁の下の支えだったと思います。
自分の身を危険にさらしながらも掴み取った証拠ですらも、
両親の復縁のために、ぐっとこらえる。
目の前にある大切なものを見失わない姿勢は、印象的でした。
(初めて観たときは、なんでーーーって思いましたが。)
おかげさまで、人は何かを失いながらも前進しなくてはいけない
というメッセージは確実に伝わりました。
重いテーマで薦めにくいものの、たくさんの人に観てもらいたい作品です。
■■この作品は、派手ではないものの破壊的です。
なので、怖がりの女性は、予め、手元に「ターミナル」もしくは
「プラダを着た悪魔」を用意するといいでしょう。
あの殺人者が、このお茶目な人なのかと、きっと安心できるでしょう。
スタンリー・トゥッチは、演技派俳優ですね。
ちなみに、姉妹を個別に震撼させるあの台詞は、
メイキングによると、逆の順序で撮影されたとのことです。
追記:Blu-rayなので、ボトル破壊と海辺の合成シーンの臨場感がさらに印象的です。