まず、「不況に強い!」は‥ まさにその通りです。
著者の解説も決して間違ってはおりませんが、プロ的にはイマイチ説明しきれて無い気が‥ もうひとつふたつ決定的な説明が足りてなかった気がして少し不思議な気分?でした‥
若干は地域性にもよると思われますが、今程度の不景気だと返って当店には嬉しい状況が続いております。
全般的には、客層・客質、物件の例などにより投資の仕方等も大まかながらキチンと仕分けして説明してあり、とても分かり易く好感が持てました。
地域1番店クラスですと粗利益等についても大体書かれている通りです。単年度で考えると前半期(6ヶ月で)で1年分の経費は十分稼ぎきってしまっているので、台風や洪水等の天災被害やらが無かった年の後半は、状況を見ながら結構金額がはる修繕や電気機器入れ替え等をして利益調整に入ります。
ただ、この本の大趣旨的には、「Bクラスの物件を購入し、Aクラスに引き上げましょう!」と言う趣が強いと感じました。当然ですが自社の宣伝も随所におり込んであるので仕方ないですが‥
実際問題Aクラスの物件が高利回りで出てくる事は、この著書にも書いてある様に皆無であると共に、仮に出ても銀行筋などで水面下に取引されてしまっている事が多いと思われます。
仮にAクラスが「地の利9割」、Bクラスが「地の利5割」として、その差4割は、その物件に応じた設備投資とその後の営業努力(労力)で補う訳ですが‥
Bクラス物件の場合、まず、この業界が始めての方はプロのアドバイス無しでは危険とも言えます。素直に著者様の様なコンサル会社に協力をお願いした方が良いと思います。
首都圏や政令都市以外の場合、これだけ少子化が進み人口年齢比が上がってしまうと、数年もすればBクラスでさえ淘汰されてしまうお店が増えるでしょう。
もし、運良く「地の利9割」物件が手に入った場合は、逆にあまりいじくり回さない方が良いくらいです。Bクラスにかける労力と比較すれば20分の1以下で済みます。
結果、実質の利回りが悪くても、「地の利Aクラス」に近い物件が手に入れば勝ったも同然ではございます。実際はそう言った物件も水面下ではいくらか発生しているかも知れません。
これからラブホテルを始めてみたい方は、早目に筆者様の様なベテランコンサルタントに相談だけでも良いので名乗りを上げておいた方が良いかなと思います。なんせ優良物件は早いもの勝ちですからね。
「地の利9割」物件でも最近、取り沙汰されている擬似ラブホテル問題やデイサービスを始めているシティーホテル等の競合など若干の障壁はありますが、この「地の利9割」物件の場合、よっぽどの事件・事故でも起こさなければ確定で勝ち組です。
ついでに物件待ちの間に風水等の本も読んでおくことをお勧めします。経験上、この手の商売に合った風水学・心理学・人間工学も間違い無く必要です。進入口やちょっと人間の動線を変えてやるだけで、劇的に変化・進化・良化させる事が可能です。
あと、オーナーの適正についてですが‥ この本の中に「エコ」という言葉が一度も出て来なかったですよね。はっきり言ってこの商売は、エコなんか糞食らえの「反エコ」商売とも言えます。水道光熱費や家具、家電製品など、すさまじい勢いで消費、消耗します。一日に出るゴミも半端じゃなく呆れるほどの量です。
また、無料のサービスドリンクなどは注文するだけで召し上がって無いお客様もかなりおられ、当然すべてゴミ箱行きです。人間の良心を逆撫でされる事も多く、少しでも心がエコ方向(地球愛護)に傾いておられる方や、非常に律義な方などは確実に拒絶反応が出る商売とも言えるでしょう。
反面、家具や電気製品など。あたらし物好きや、物欲多々の買いたがりの方、取引業者と駆け引きするのが好きな方などは、かな〜り楽しめる商売ではございますけど‥
多分、流行っているラブホテルさん達の一方的な視点からみると、「巷の不景気って、ホント?なの?」って感じのお店も多いと思います。まだまだ日本は平和でおめでたい国であるとも言えますね、、、
最後に、これからラブホテルに投資してみたい方や、新たに始めたい方は絶対に必読書です。ちょっと「行け行けドンドン」的な方向性のある本ですが、「事実が」本当に分りやすくキチンと説明出来ている本です。 おすすめ度! 100点満点です!
反面、将来的にも「地の利」に不安材料が少なく、今現在も順調に営業出来ているラブホテル関係者の方は、周知・既知の事ばかりで、業務についても普通に日頃あたり前に実行している事が書いてあるだけなので、わざわざ読む必要も無いと言えます。 おすすめ度! 10点とさせてください。