長いこと入手困難だった写真集が新装版として復活。
かつてラブホテルを「神聖な空間」としていた時代があった。
しかし、現代では新風営法の施行・人々の興味の変化・偏見などに伴い、豪華絢爛さも「ラブホテル」という言葉自体も減少の傾向にある。それでも、かつての名残りやきらびやかさを留めておこうとするホテルのいくつかを写した写真集が、この本だ。
円形ベッドの下に垂れ下がったブランコ、シェル型の浴槽、ステンドグラス風の窓のついた岩風呂といった遊び心と神秘性にあふれる部屋の数々は、さながら万華鏡を見ているよう。さらに都築氏ならではの着眼点(和風の部屋に場違いのように置かれた扇風機・テレビに描かれた耳やゲーム機に描かれた虫の足・さまざまな趣向を凝らした照明器具や冷蔵庫など)にも目を向けて欲しい。