本編視聴中ずっと「そもそもどうして映画にしようと思ったのだろう、写真集にしておけば傑作になったかもしれないのに」と思えて仕方ありませんでしたが、メニューに「素顔のドールたち」と題した静止画で構成されたおまけ映像が収録されていました。オリエント工業のカタログ用グラビアのような作りの12〜3分の映像ですが、ドール好きにはこのオマケのほうが本編の10倍くらい価値があると思います。
本編は・・・・・・
都市の雑踏や夜景、ソラリスまがいの車載カメラ、墓場、廃墟、工場、疲れた風貌の女優さんなどなど、エロス方面よりはタナトス方面に偏った演出があざとく、その情緒のなかにラブドールの存在感がフィットしていないように感じました。タナトス方面の情緒が欲しいならベルメール系統の球体関節人形や、廃棄マネキンでも使えばよかったのではないかと個人的には思います。
逆に病んだ風景美のなかにエロスな存在を置いてギャップを出したいなら生身の女優さんを使っておけば済んだのではないかと(
エロス+廃墟 [DVD]というのもありましたしね)・・・
そうかと思うと裸エプロンや騎乗位ピストン、ロリ系ドールの水着グラビアなど、即物的なエロ表現も入っていて、結局、何がやりたいのかよくわかりませんし・・・・・・オタク街の映像の使い方などにいたってはワイドショーでもあるまいに表現者としては安直すぎではないかと思われ。
いずれにしても本編については肝心のラブドールに終始ミスキャスト感がつきまとい、監督の自己陶酔は伝わってくるけれど視聴者は一向に酔えない、という印象です。R18の
LOVE DOLL SEX [DVD]や
ラブ・ドール [DVD]とは逆方向の勘違いをされているように感じました。
オマケが唯一の救いだったので☆はその分ということで・・