自衛隊員だって普通の男の子や女の子。
恋もするし結婚だってする。しかも、免疫が無い人が多いぶん、
結構テンション高くて甘くって…という、少女漫画チックな国防恋愛小説、という
ジャンルを生み出した有川さんの新刊。
今までは、自衛隊という出張や遠征の多い職場で働く人も普通の男女だもんね、みたいな
「普通っぽい部分」を強調するような描かれ方が多かった気がするけど、今回は
命を懸けたミッションに身を捧げている、というシリアスで重要な要素も丁寧に
描かれている。だからこそ愛する人や家族を大切にしたいと願う彼らの姿に
胸をぎゅっとさせられた。
「きみを守りたい」的セリフをそこらへんの人たちが言ったとしたら「あ、そう」って
感じでしらけちゃうかもしれないけど、守ることを仕事として選んだ彼らの世界だと
その言葉が真摯に切実に響くことを知りました。今までの甘さに加えて、危険な
職業である、という現実もきっちりとぶれない筆致で描いてるところに好感が持てる。