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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
同人誌を作ろうじゃないか。,
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レビュー対象商品: ラブこみっ!めざせ!冬コミ一年生!! (ファミ通文庫) (文庫)
「青春」は、体育会系の専売特許ではない。汗と涙と友情の物語とはよく言ったもので、高校という舞台には可能性の原石たちが繰り広げるたくさんのドラマが詰まっている。それは現在まさに高校生活まっただ中である若い読者諸氏にはもちろんのこと、その後大人になり、新しい道に足を踏み出して幾年月という私たちにとっても、あの日々は思い起こすだけで、何とも言えない胸の鼓動がほんの少しの気恥ずかしさとともにもたらされるのだ。 さて、そんな青春時代に生きるのが我らがヒロイン・仁科つばさ(高校1年生)である。馴れ合いなんて好きじゃない。やるからにはゴールまでまっしぐら。「変なところで体育会系の考え」とは本人の弁。そんな彼女はマンガが大好き。転入早々仲間になった(仲間にさせられたというべきか)綾と那奈というこれまたひと癖もふた癖もある個性派をまとめ上げ、「冬コミ目指して本を作る」という大きな目標に向かって走り出す。その姿、見ていて実に爽快。つばさ自身の視点で語られるコミ研の毎日は、まさに若さと勢いと力業に溢れたジェットコースターである。 著者の日暮茶坊先生はかの「月刊KID」で名を馳せた作家だが、初のオリジナル作品となる今回は驚くほどにスタンスを変えてきた。そこはつばさと同じ。新しい舞台で大勝負に出る意気込みが、行間からひしひしと伝わってくる。私たち読者は、つばさというキャラクターを通して、その向こうにいる日暮先生をも見つめ、応援しているのかもしれない。それが何とも心地よい。始まったばかりのつばさの、そして日暮先生の新しい冒険に、これからも胸躍らせていきたい。そして彼女たちを見ているだけではなく、自分も本が作りたいと思えてくるからたまらない。 ちなみに日暮先生、ネットラジオ「小さな幸せ」で「(本書が)売れたら月刊になる」と確約させられてしまった。何とも気の毒ではあるが、読者としては月刊上等。とことんまでお付き合いさせていただく所存である。
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