どんな世界でも同じなのでしょうが、脚光を浴びる人達は極一部で、それ以外の人達は辛い生活をしていることがわかります(それがプロといえばそれまでですが)。
この本を書いたポール・キメイジは本当に純粋に自転車を愛している人だということを感じました。
スターではない、一般的な選手の年間の生活。
ドラッグには手を出したくない、と強く思いながら、生活のためにドラッグに初めて手を出した時、その苛立ちから妻と喧嘩したこと。
息子の活躍を観戦しに来た両親に、ドメスティックとして働いている自分を見られたくなくて言い訳を考えるところ(それに対する元アマチュアレーサーの父親の行動は最高です)。
自分なりの区切りを考えて引退を決意するところ。
等々、ロードの巨人たちも超人ではない(いやそれでも十分にすごいのですが)、頭身大の人間なんだということを感じました。