アシュケナージはラフマニノフのピアノ協奏曲の中でも、この曲が最も録音が多い。私もラフマニノフでは、第2よりも第3の方が好きで沢山の名盤と言われているものを持っているが、アシュケナージが演奏したものではこの演奏ではなく、オーマンディと競演したものの方が惹かれるものがある。ハイティンク盤は音も磨かれ、テクニックも完璧に近く本当に美しい演奏ですが、だからもの足りなくもあります。オーマンディ盤はもっとアシュケナージは演奏にひたむきさと、神経質にならずに伸びやかに弾かれている様に思います。ハイティンク盤は、まとまり過ぎていて面白く聴けません。私は、荒っぽいがピアニスティックでアシュケナージがゆとりを持って弾いている若い頃の録音が好きです。ハイティンク盤はあまりに完璧な為に、何回も聴いていると飽きてしまい、もっと演奏に刺激が欲しくなるのです。演奏自体は素晴らしい名演奏ですし、欠点も少ないですが、若い時の録音には大胆さがあって私はこの頃のアシュケナージが捨てがたいんですが‥。