大型本の半ページいっぱいに一枚の絵画がカラーで掲載されているのでこれは見ごたえがあるだろうと思いましたが、
なぜかピンときません。恐らく、広範囲におけるラファエル前派の画家たちの作品を載せたので、各画家の
作品収録数が少ないせいだと思われます。前派結成の中心的人物、ロセッティやミレイの作品を沢山見たい方は
がっかりするでしょう(ロセッティについては西村書店から別売されています)。ただし、作品解説と巻頭の
ラファエル前派に関する論文は面白いです。
私としては、電車でも読めるほどの小型本ですが、創元社から出版されている「ラファエル前派」のほうが
見ごたえがありました。図版は小さめですが全てカラーですし、初めてラファエル前派に接する場合でも
読みやすく書かれています。「なるほど」と思うエピソードも多々あり、前派結成者の代表作は勿論、
ヒューズ、モリスやバーン=ジョーンズの作品も含まれています。