ピアノ協奏曲第1番を聴いてあまりの美しさに言葉を失いました。
第1楽章の第1主題から、その美しい音と歌心に引き込まれていきます。第2主題にくるともはや夢の世界。
「春の夜の夢のよう」とショパンが語った第2楽章は本当に素晴らしい。
技術的にも全く問題ありません。第1楽章と第3楽章の技巧的な部分も、ライヴ盤なのでミスが全くないというわけではありませんが、CDで繰り返し聴いても問題ないくらいに収まっています。しかし、アルゲリッチやポリーニのように、技巧や迫力、もしくは完璧さで聴く人を圧倒するのではなく、ショパンの音楽の持つ美しい部分を歌わせることにブレハッチさんの音楽の素晴らしさがあると思います。ただし、テンポを大きく揺らし甘く歌わせるのではなく、あくまで格調高く、貴族のような感性を持ったショパンに相応しい音楽に仕上がっています。
協奏曲は本当に素晴らしい。本当に素晴らしいです。
是非聴いてみてください。
最後の拍手にはビックリしますが(笑)
しかしピアノソナタのほうはやや力不足な感じがします。
ブレハッチさんは歴代優勝者の中でも稀な、「ショパンの生まれ変わり」のような才能を持った方です。
「月刊ショパン」の中のインタビューで「今後弾いていきたい作品は」と聞かれて「ショパンのレパートリーをもっと広げていきたい」と答えています。ショパンファンにはとても嬉しい一言です。
これから、ショパンの素晴らしい演奏を次々と聞かせてくれることを期待したいと思います。