ファンタジー映画の傑作です!!魔王の城に辿り着くまでの迷路(ラビリンス)に数々の趣向が凝らされていて、そのビジュアルイメージの面白さ、素晴らしさに圧倒されます。夕焼けの迷路の入り口・洞窟・森の中・ゴミ捨て場・子供部屋・レンガ造りや庭園の迷路・マペットの街での市街戦・錯視画のような魔王の城などなど・・・。登場するマペットたちが皆、憎めないキャラで楽しい。大人になってから観るとラストシーンにはホロリくるような感動がありました。ちょうどディズニーの「ピーターパン」のラストのような、忘れていた子供心を思い出させるような感覚といったらよいでしょうか。旅の途中で仲間が増えていくところは「オズの魔法使い」、少女が迷路に迷い込むというシチュエーションや喋るドアノブ・火の小悪魔などのナンセンスな感じは「不思議の国のアリス」の影響を強く感じさせます。
このファンタジー世界でのジェニファー・コネリー(14才!!)の美少女ぶりには神々しさすら感じます。大人と子供の間にいる年頃の独特の魅力に溢れていて、ジム・ヘンソンの強烈なキャラクターたちに一歩もひけをとらない存在感が素晴らしいです。ちなみに人間は、冒頭に出てくる両親以外は彼女と弟役の赤ちゃんしか出てきません(あとデビッド・ボウイがいますが一応、魔王ということで・・・)。特典映像で1時間ほどの当時のメイキングが付いているのですが、これを観ると撮影現場のクリエイティブな感じが伝わってくるし、こうやって撮っていたのか!!というのがよくわかります。指で作った顔に喋らせるなどは本当に創造力とはこういうものかと考えさせられます。水晶玉を操る手にも驚き!この手作りの質感は、とてもCGでは太刀打ちできるものではありません。最近のCGによる特撮は、むしろ退化しているのではと思ってしまいます。あとこの映画のマペットたちが特別出演しているボウイのミュージックビデオが付いていると嬉しかったのですが・・・。そちらはボウイのビデオクリップ集best of bowieのDVDに2曲収録されています。
今回、廉価版での再初がたいへん嬉しいです。さあて、姪っ子のプレゼントに贈ろうかなあ。