この作品は、幕が降りてからしばらく出演者の名前が流れる間、ずっとあの夫婦は、これから先もいろんなことをして、子供を忘れようと努力するけど、最後には、やっぱり湖畔の我が家で水面を眺めては、「今年も忘れられなかったね・・」って2人でつぶやくんだろうな。そうやって重い石がポケットに入る軽い石に、やがて砂石に変わるのを確認するんだよね。この2人には一生子供のことを忘れることはできない走馬灯のような描写がぐるぐる頭のなかで回っていた。
物語の始まりから主人公(ニコール)が顔を出してくれたのでうれしい
と思ったのに、どこか冴えません、
夫は夫でうわのそら元気です。子供が亡くなり8ヶ月後だったのですね。
ようやく事情が飲み込めました。
夫婦は、いろんなことをして、会に入ったり、気晴らしをしますが、イラツキ落ち着きません。
ひょんなことから加害者の少年と出会い交流をする始末です。
知った夫はヒステリを起しますが、男だったらわかるような気がします。
現実には加害者と被害者は逢わないのが当然なのに、映画は残酷にも合わせるのです。
ニッチもサッチもどうにも前に進めない、進まない、進もうとしないわけです。
少年のラビットホールに似た話は「
アナザー プラネット [DVD]」でもあります。
悲しい出来事があると、
もうひとつの世界があって同じように暮らしているみたいな妄想が働くものです。
現実逃避でしょうね。決して冷やかしではありません。モットモもだと思いますよ。
素晴らしい作品、優秀な賞を獲得していますから、全然愚図るつもりはありませんけど・・
子供から開放されていく描写も少しは入れてくれるといいなぁ・・監督さん。