The Beatlesのアルバムの中で一番好きなアルバムをあげろと言われると、何故か今は「Rubber Soul」になってしまいます。若い頃は、「Revolver」が一番好きでした。「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」は疑いも無く傑作だと思うし、好きな曲が一番入ってるのはシングル曲が多い分「Magical Mystery Tour」だったりもします。「Abbey Road」を最後まで聞く度に涙が出そうになります。それでも何故か「Rubber Soul」が一番好き(ってか、単純にアルバムを通して一番心地良い)。
「Rubber Soul」は、純粋にThe BeatlesにとってGiant Leapです。前作の「Help」(のB面)からアビーロードの音響機器が新しく入れ替わり、新しい玩具を手に入れた若い才能達が新しい音を生み出そうとする野心が今作で半端なく現れます(アビーロードの録音機器が良ければ、初期のビートルズの評価も変わってたかも・・・?)。メンバーの演奏の息はピッタリ。楽器一つ一つの音が最もクリアに伝わるアルバムで、その中でも、(他アルバムでは比較的大人しい)リンゴ・スターのバス・ドラムが全曲を通して癖になるぐらいイケてる。それが、このアルバムをThe Beatlesのアルバムの中で最も心地良いものにしてくれているような気が個人的にはします(良いオーディオで聞くことをお勧めします)。
同時代に出たアルバムと比べたら当然ですが、今聞いても「Rubber Soul」のクオリティの高さは圧倒的です。このアルバムを分岐点に、メンバー各々のカラーが前面に出るその後のThe Beatlesは勿論偉大ですが、ロック・バンドとしての最高到達点は(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandよりも)このアルバムなんじゃないかという気もします。