コロンビア、ブラジルと二つの国に渡り取材を敢行した旅行記です。
作者の視点を通して、南米人のおおらかさが伝わってきました。
それは「ワイルド・ソウル」で、ケイが「日本は貧乏くさい」と言わしめたのと対比されたように、南米人との尺度の違いを浮き彫りにしていたと思いました。
「ワイルド・ソウル」上巻ではあれほど紙幅を割いて日本国政府を糾弾していたのが鳴りを潜め、ブラジル人の風俗、国民性に思考が及んでいるのに少し違和感がありました。日系一世を気遣って敢えて取り上げなかったのでしょうか。旅行記としては面白かったですが、作者の激しやすい性格に気後れしたので、★一つ減じさせていただきました。
こんな人と飲みに行ったら怖い...。やっぱりハードボイルドなんですね、この作者は。