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まず前半では「不幸の原因」として
人のこころに潜む多くの不幸を列挙し、
これらを根絶やしにすることを説く
後半では「幸福をもたらすもの」として
人を幸福にするために助けとなるもの、必要なものをあげていく
ラッセルの説く幸福とは、誰しもが理性的に努力することで
獲得できるものであり、ごく限られた人だけのものではない
たくさんの大切な言葉が記されていて、とても助けになりました
最後まで読み終えた後の充足感は
この本を読む価値を示していると思いました
きっと将来、何度も読み返す本だと思います。
岩波文庫では平凡な「幸福論」というタイトルになり(昔の邦訳でも幸福論という題名だったが)翻訳も少しおとなしすぎる気がしないでもない。英語に自身のある人なら原書を読んでみてもいいだろう?博識で教養の高いラッセルの英語は明快で分かりやすく英語の勉強にも最適である。
内容はというと実に論理的で人間に対する深い洞察に満ちている。「幸福論」というとなにか著者の倫理観や宗教じみた価値観を(やんわりと)押し付けるようなものを想像されるかもしれないが、ラッセルの幸福論はそうしたものと違い「常識(コモン・センス)」に基づく誰にでも分かりやすいものだ。物事を常に合理的・科学的に考える人や、ヒルティの「幸福論」など読むに耐えないという人に本書は向いているだろう。逆になにか高遠な哲学、精神論じみたものを期待する人にとって本書は期待はずれになるかもしれない。
本書はまず第一部「人々を不幸にするものは何か」で不幸の原因となるものを列挙し分析していく。(なんと塊??理的な論の進め方であろうか)ほとんどの議論は現代にも十分通用するものだが、ある程度20世紀前半の西洋文化的背景がないと読みづらいところがあるかもしれない。また、深い意味を持つところでも一文でさらっと述べられているところもあるので、読む側もそれなりにアンテナの感度を高めておかないとラッセルの真意を誤解されるのではと心配してしまうのは私の杞憂か。
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