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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ラッセルの論理学,
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レビュー対象商品: ラッセルのパラドクス―世界を読み換える哲学 (岩波新書 新赤版 (975)) (新書)
本書は、ラッセルの哲学・思想を分かりやすく説明した解説書である。書名は「ラッセルのパラドクス」となっているが、いわゆるラッセルのパラドクスをひたすら深く追究しようとするものではなく、ラッセルの哲学を広く解説したものである。タイプ理論、還元公理、センスデータ、センシビリア、中性一元論などをキーワードに、批判されることの多いラッセルの「過激な」哲学を好意的に解説してる。
22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
哲学者ラッセル,
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レビュー対象商品: ラッセルのパラドクス―世界を読み換える哲学 (岩波新書 新赤版 (975)) (新書)
大学に入る前はバートランド・ラッセルというと、モームやサピア、ハヤカワやハクスリーなどと並び、その散文の簡潔明瞭さから入試英語の問題文に頻繁に選ばれる代表的作家の一人という印象が強かった。恐らく、そういうふうにラッセルをイメージしている人は多いと思う。大学に入って哲学系や言語学系の授業を経るにつれ、ラッセルという人は本来思想界においてに極めて重要な位置を占める哲学者であったということを徐々に知るようになったが、それでも、では一体どういう仕事をしたのか、という段となるとイマイチよくわからないというのが本音だった。興味はもっていたが、なかなか手軽に読める導入的な本がなかったのだ。この本はまさにそういう導入的役割を果たしてくれる本である。哲学者ラッセルの思想が、歴史的変遷をおいながら比較的丁寧に、具体例を用いて解説されている。もともとが難解な題材を扱っているだけに決して容易に読める本ではないが、それでも軽快な文体と時折顔を見せるいわゆる大陸哲学に対する辛辣な批判が手伝って、ぐいぐい引き込まれていく。その中で、ラッセルとホワイトヘッドあるいはウィトゲンシュタインとの関係が明らかになり、かつ、その哲学的理論が未来に秘める可能性までもほのめかされ、これまでラッセル哲学に対し漠然と抱いていたイメージが一新される。日常言語の有用性を認めながらも、世界を正しく反映するためにはそれは不十分だとして真に論理的な表現法を追い求めたラッセル。筆者の言うように、西洋の分析的志向を体現する彼の哲学は、全体論的志向が強いと言われる東洋人の我々にとって、どこまでも魅力的なのかもしれない。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
パラドックスの話ではなくて、論理学の話です,
By 楡岡 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ラッセルのパラドクス―世界を読み換える哲学 (岩波新書 新赤版 (975)) (新書)
ウィトゲンシュタインが指摘した(と私は思っているが)ように、人間はパラダイムによって隔てられていて、相互理解を阻まれているが、それ以前の問題としてそれぞれの人間は自分なりの論理を持たなくては、自分なりに世界を解釈することができない。ラッセルは、論理学の構築に貢献した人物だと思っていたが、この本でその突き詰めた思想がどのようなものだったかを知ることができたと思う。 数学の集合論で、集合の集合が禁じられている理由、またそれによって起こる矛盾をどう回避できるのかをより深く理解できた。 センシビリアは、観測可能性と置き換えても良いように思うが、観測ではなくて知覚が世界を構築することにつながっていくのだからやはりセンスという観点が重要なのであろう。わかったように思っている、あるいは単純だと思える論理学も、世界を記述する手段として考えるときには深い思索を必要とするのだといこうとを知ることができて良かった。
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