伊坂さんは好きですが、この作品は個人的に面白くなかったです。
読んでいて疲れました。
誰も救われない話なので、物語を楽しむ作品でもないし、
複数の登場人物とその環境を、騙し絵のように裏側で繋げていき、
繋がっていないとみせかけて、実は部分部分で関わり合いがあり、
その「繋がり」が不意に表に見えたとき、読者が「えっ」とか「あっ」とかなる。
それを楽しいと感じるかどうか、の作品だと思います。
しかし、その「繋がり」を感じるには、
それぞれの登場人物の流れを最後まで覚えていなければならないわけですが、
時系列をわざとバラバラに書いてあるため、
途中で何度か混乱し、疲れました。
時系列を書き出したりしないと、
1度読んだだけでは、印象の薄いシーンなど忘れているシーンが必ずあると思う。
作中で、当たり前のように実行される複数の殺人事件、
強盗、恐喝、リストラ、銃、鬱病など、とにかく物語が暗い。
そのために、読後感が悪いです。