いきなり2人の男が殺される。次にブルース・ウィリスが空港で若い男に昔話をしたかと思ったら、あっけなくその男を殺しちゃう。と、冒頭から、訳も分からないまま、物語は進みます。そしたら、ジョシュ・ハートネットが登場して笑い話のような自分の不運を語り出す...。バスタオル1枚の彼は、マフィアの子分に裸のままで連れ去られちゃって、更に洒落にならない状況へと追い込まれていく...。と、またまた訳の分からない展開。
でも、スタイリッシュでスピーディーな見せ方、二転三転する巧みなストーリー展開で、不運続きの主人公が対立するギャングの抗争に巻き込まれていくさまをユーモアを織り交ぜテンポ良く綴ってゆきます。
中盤まではいろんなネタを散りばめつつ、よく理解できないまま進んでいくのですが、終盤にさしかかると今まで放置されていた全てのストーリーが見事に組み合わさり、驚きの大どんでん返しが待ち受けています。
この、練りに練った巧妙な脚本に惚れたベン・キングズレー、モーガン・フリーマンというオスカー俳優をはじめとする豪華キャストの競演も本作の観どころ。ジョシュ・ハートネットが主人公スレヴンを、とぼけたユーモアのある雰囲気とメリハリのある演技で好演。ブルース・ウィリスは、渋く、派手なアクションは無く出番も少ないけれど、おいしい役どころでしたね。あと、ルーシー・リューが可愛いです。
クライムサスペンスなのに笑えるセリフや場面も盛りだくさんです。ヒッチコックや007ネタなんかも面白かった。殺人もあるしエグイ話ではあるけど、後味も悪くないです。
個人的にもDVDが出たら、いくつかの殺人の意味、終盤で突如として利いてくる些細なひと言、巧妙に扱われるアイテム等々、そのあたりを確かめる意味でももう一度観たいなと思っています。