現地密着型のフリーライターが書いた、ラダック地方(インド)の生活記。
レヴュアーの自分は、ラダックに行ったことはないが、フンザ谷やカラーシュ谷(いずれもパキスタン)と、かなり似た雰囲気を感じ取った。
地理的に、距離も近いし、環境も近いためであろう。
表紙の子の帽子や、花の民の被り物にしたって、カラーシャ人の女性の被るシュシュトと、装飾方法は酷似している。
文明社会に生きる我々にとっての、「失われて行く楽園」の一つであるラダック。
土臭くて、峻厳で、だけど温かな地上の楽園。
読み手を行きたくさせる旅行記や滞在記というのは、素晴らしいと言えよう。
そしてこの本は、素晴らしい本だ。
写真は素敵だし、口語調の文章も読み易くて良い。