江戸時代が終わり時代に行き詰まった侍大将(渡辺謙)とアメリカの侵略に明け暮れる姿に失望したアメリカ兵(トム・クルーズ)の男の物語。
二人は異なる文化を吸収し合い、新しい文化の礎となっていく…なんてテーマの話です。
この映画を観て、「アメリカ人の精神の行き詰まり」を感じました。
新しい道を模索するには他民族の生き方に頼りたい!という願いでしょうか。
その為、本作では武士道が哲学のように美化されています。
故に日本人としては「美しく描かれた日本」を観ていることは気持ちよいです。
例え背景がニュージーランドだとしても(日本と似てますが山は明らかに外国)、大村益次郎や西郷隆盛をモデルにした架空人物勢揃いだとしても、文明開化がアメリカの西部開拓時代の鉄道建設と混同されたとしても、サムライ組織や時代設定がメチャクチャだとしても、大名行列でもないに侍が通ると町民が頭を下げたり、トムがちょっと習っただけの剣術で日本の剣士とバッタバッタと切り倒したりしても…許せます。
ハンス・ジマーが担当した音楽が非常に熱く、ハリウッド資本で作られた迫力ある戦闘シーンは見応え十分!
何よりも渡辺謙を初め日本人俳優の活躍を世界の人々に見せることができて感謝です。
日本人俳優陣の演技の見事さは、トムを遥かに凌駕しています!
カッコ良いトム!、やっぱりトム!といったトム・クルーズファンの心も掴むでしょうし、日本人としては日本俳優や日本文化(誇張があっても)をハリウッドで映画化してくれたことは嬉しく思います。