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ラスト・タイクーン (角川文庫)
 
 

ラスト・タイクーン (角川文庫) [文庫]

フィツジェラルド , 大貫 三郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

貧しい育ちを乗り越え映画界で活躍する大プロデューサーの主人公がハリウッドを舞台に繰り広げる愛と友情、栄光と破局、そして死--未完の最高傑作と名高い、フィッツジェラルドの遺作。

内容(「BOOK」データベースより)

ハリウッドでその名を知らぬ者はいない大物プロデューサー、モンロー・スターの栄光と挫折、亡き妻の面影をもつ未亡人との情事、そして死を、ひとりの少女の視点を通して描く。フィツジェラルドは心臓発作に襲われ急逝するまで、自身の傑作『華麗なるギャツビー』を超えたいと本書に全力を傾けていた。遺された原稿と創作ノートから、本書がいかに素晴らしい作品となりえたかは想像に難くない。まさに未完の最高傑作である。

登録情報

  • 文庫: 308ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング; 改版 (2008/6/25)
  • ISBN-10: 4042155065
  • ISBN-13: 978-4042155065
  • 発売日: 2008/6/25
  • 商品の寸法: 16.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 263,110位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
序盤に出てくる飛行機とか老俳優とかはその後には出てこないし、語り手セシリアの視点も途中でずれてくるというか、作者がときたま顔を覗かせているように感じるのはやっぱり未完の遺作だからなのかなあ、と初めて読んだときにはちょっと驚いた。

それでも、それらは作品において重要なモチーフであって、後にどういう役割を果たす(予定だった)のかが末尾のノートに具体的に書かれているし、作家が物語をどうやって紡ごうと考えていたのかを、不完全ながらでも辿ることができるのは興味深い。

『グレート・ギャツビー』を引き合いに出すまでもなく、著者の調子がいいときにいかに素晴らしい文章を書くか知っている者は、これが完成していたらどんなによかったろう、と思わずにはいられないだろう。よく練られた構成、主題の対比、語り手の視点、そして自身はついに最後まで映画界から「他人」であり続けたヒロイン……しかし、ここで未完に終わってしまうところもまた「フィッツジェラルドらしい」と言えないこともないのではないかというのは、あくまで私の感想です。
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
もし、本書が完成版だったら、☆をもっとつけていたと思う。フランシス・スコット・フィッツジェラルドという、アメリカ文芸界の中の悲しき存在、としての遺作なのだから。実際、読み進めて、「なんでこんなところで切れてしまっているんだ?」と感じてしまうくらい「もったいない」。「夜はやさし」には私はあまり感心しなかった。「我が失われし町」に代表される短編のほうがずっと出来がいいから。話を戻そう。映画の脚本も書いていたフィッツジェラルドが、もっと長生きして本書を完成させ、映画もヒットしていたら、米国の歴史は一変してしまっていたのではないだろうか、と思ってしまうほど、惜しいところで本作は未完状態。がっかりだ。
でも、健在だったころのフィッツジェラルドを知っていて、未読で興味があったら読んでみてください。読んでみて、未完状態の小説に、フィッツジェラルドがどんな思いを馳せていたか、考えてみるのもいいですよ。
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