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ラストワンマイル (新潮文庫)
 
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ラストワンマイル (新潮文庫) [文庫]

楡 周平
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本当に客を掴んでいるのは誰か―。暁星運輸の広域営業部課長・横沢哲夫は、草創期から応援してきたネット通販の「蚤の市」に、裏切りとも言える取引条件の変更を求められていた。急速に業績を伸ばし、テレビ局買収にまで乗り出す新興企業が相手では、要求は呑むしかないのか。だが、横沢たちは新しい通販のビジネスモデルを苦心して考案。これを武器に蚤の市と闘うことを決意する。

内容(「MARC」データベースより)

俺たちの仕事をクリックひとつで奪うなんて、絶対に許さない! 民営化された郵政にコンビニでの宅配便扱いを奪われた運送会社とIT企業の熾烈な戦いが幕を開ける。勝つのはどっちだ!? スリリングな経済小説。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 476ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/9/29)
  • ISBN-10: 4101335745
  • ISBN-13: 978-4101335742
  • 発売日: 2009/9/29
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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By driven 殿堂入りレビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
ネットとメディアの融合、シナジー、というあの当時題目のように連呼された言葉とその裏に隠された、メディアがもつ有形無形の資産を標的にしたマネーゲーム、というプロットがそのまんまなので読みやすい、、、と言うとまるで新鮮味がないようですが、某IT企業に事実上切られた宅配業者の課長サンがその某IT企業のビジネスを根底から揺るがすビジネスモデルを考案・・・というところでお話は俄然盛り上がります。そこがタイトルになっている「ラスト ワン マイル」。エンドに直接繋がる宅配業者は、ビジネスの枠組みそのものを決定するほどの影響力がある、ということをヒョンなことから絵に描いて見せた。

ネタばれになってしまうのでそのビジネスモデルには詳しく言及しませんが、言われてみれば・・・、というヤツです。件の課長氏の発案を口頭で聞いたときはニベもなかった上司の本部長氏も企画書に目を通した瞬間、アナを補うとともに企画のアイディアそのものの素晴らしさ・オリジナリティーが課長氏にあることを認め手柄を立てさせる、という管理者の鏡。後半のTV局との交渉・社内根回しで見せた本部長氏の見事な動きは「経営者・管理者かくあるべし」・何やら企業の管理職研修の様な様相を呈して参りますが、一抹の出来すぎ感はありながらテンポのよい筆致で最後まで引っ張る筆力は流石です。某IT企業マンも宅配本部長氏も座右の銘が「安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む(仏哲学者アラン)」という設定。う〜ん。新幹線名古屋往復の友、くらいの軽いゴラクでどうぞ。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 ラストワンマイル―ネットで発注、決済は出来ても、最後にモノを届ける物流こそが商流の要(かなめ)。確かにネットで運べるものってデジタル化可能な文字、音楽、画像、映像であって、食料にしても衣料にしても物流のお世話にならざるを得ない。この小説のカタルシスはまず、IT、ITって浮かれてる世相の中で、もっともアナログな物流がなくっちゃ商売は成り立たないって事実を浮き彫りにした点だよね。ってゆーかITでビジネスのマッチング化が進めば進むほど物流の役割はますます大きくなる。

 この小説が面白く読めるのは、ローソンをめぐる郵政VSヤマト戦争、佐川急便のネット通販進出、ライブドアによるニッポン放送株買収、楽天のTBS株大量取得といった、いまどきのITビジネス、物流をめぐる時事ニュースをパッチワークのように組み合わせ、ひとつのビジネス小説としてカリカチュア化している点だ。「通販生活」や「どっちのどっちの料理ショー」といった小ネタまで巧みに交える著者のリミキサー的手腕はなかなかのもの。

 IT起業家誰しもが口にする“ネットとメディアの融合”ってのを具体的なイメージとして描いている点も評価できる。ネットの玉石混交の情報とメディアのスクリーニング化された情報の使い分けについては、受け手側のリテラシーがますます求められるんだろうな。本書に「ニュースの価値をヒット数や受け手の評価で測定する」って発想は、すでにYAHOO!ニュースなんかでも取り入れられてるけど、ジャーナリズムが数値主義、実績主義、マーケティングだけになっちゃうとヤバい気はするね。

 この小説は、ビジネスの表面的な事象だけではなく、新興勢力であるIT起業家と既存勢力である財界の世代間闘争、課長クラス、部長クラス、役員クラスの世代間連携といった「人間ドラマ」の側面も描けていて、とってもエンターテインメントなビジネス小説になっている。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 物流があらゆる産業の足下を支える重要なものであること、またそれが顧客サービスレベルの向上やリードタイム短縮、在庫削減などといったSCMの課題を実現する上で鍵を握っていることは、今日のビジネスにおける常識です。
 しかし、その重要性にもかかわらず、日本では物流業者のことを戦略的なロジスティクス・パートナーとして捉える荷主はまだ少なく、物流業者の方も下請業者の地位に甘んじたまま競合他社との安売り合戦による消耗戦に陥りがちです。
 今日、日本の物流業界を揺るがしているのは、民営化によって物流業に乗り込んできた巨艦・郵政ですが、本書はそんな状況下で日々奮闘している物流マンたちを題材にした熱きビジネス物語です。
 物流の仕事に対する著者の熱い思いが本書から伝わってきて、僕は一気に読み上げました。本書中で引用されている哲学者アランの言葉、「安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む」・・・いいですね!
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最近のカスタマーレビュー
娯楽性が高い
出版された当時の世相をしっかりと見せてくれる、長編小説。

じっくり読むと、?と感じるところはあるが、それらも... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: ゆう
ラストワンマイルの強みに再度納得
帯に「高杉良氏、絶賛!」とあったので手に取ったのですが^^;
宅配業界の攻防と、少し前に展開されたIT企業とTV業界の買収事件を... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: ぽちまき
楡さんのビジネス物小説が面白い!
楡 周平さんの「再生巨流」も面白かったが、この「ラスト・ワンマイル」も... 続きを読む
投稿日: 2010/5/7 投稿者: はる
タイトルはキーワード
架空の会社名だが、現実の会社がチラチラと頭を横切りました。それほど世間を騒がせた出来事(楽○とTB○)を下敷きにし、新しいビジネスモデルを現実にしていく苦労やビジ... 続きを読む
投稿日: 2010/2/18 投稿者: vatmideo
楽天? Vs TBS+ ヤマト?
架空の企業名をつかっているが、楽天によるTBS買収の一件を下地としながら、そこに物流業者の新しいビジネスモデル(ラストワンマイルビジネス)が絡むことで、買収の流れ... 続きを読む
投稿日: 2009/12/1 投稿者: Shin
ビジネスマン必読!ピンチの裏にチャンスあり!
いやー面白い。『Cの福音』で結構好きになった楡さんですが、今回はちょいと違います。中堅のビジネスマン必読です。仕事ってこんなに面白いんだ!と、改めて思わせてくれる... 続きを読む
投稿日: 2009/10/23 投稿者: ぎんが
湘南ダディは読みました。
企業人を主人公とした読み応えのある作品は、たとえば城山三郎の「毎日が日曜日」、山崎豊子の「沈まぬ太陽」、直木賞をとった深田祐介の「炎熱商人」など多数ありますが、背... 続きを読む
投稿日: 2008/2/6 投稿者: 湘南ダディ
痛快娯楽小説
これまで経済小説と言えば、社内の血みどろ派閥抗争、
やけにおじさん側に都合がいいねっとりとしたオフィスラブ、... 続きを読む
投稿日: 2007/6/30 投稿者: ninjaninja
題材が身近でイメージしやすい
運送会社による新規ビジネス立ち上げまでのストーリーを、IT企業とテレビ局の買収劇とうまく絡ませ展開している。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/1 投稿者: nao
再生巨流?
読み始めたとき、こう思った。

しまった、買ったのまちがいだったかな?と一瞬思った。... 続きを読む
投稿日: 2007/1/15 投稿者: やさぐれSE
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