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ラジ&ピース 単行本 – 2008/7/31


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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

彼女の心は、何も入っていない冷蔵庫のようにしんと冷えていた―。それでも電波は、必ずラジオを見つけて鳴らす。女性DJの心を描く、絲山秋子の最新小説。

著者について

絲山 秋子
1966年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メーカーに入社、営業職として福岡、名古屋、高崎などに赴任。2001年退職。'03年に「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞、'04年に「袋小路の男」で川端康成文学賞、'05年に『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、'06年に「沖で待つ」で芥川賞をそれぞれ受賞。他の著書に『逃亡くそたわけ』『エスケイプ/アブセント』『ダーティ・ワーク』『ばかもの』『妻の超然』『末裔』『不愉快な本の続編』、エッセイ集『北緯14度』『絲的メイソウ』『絲的炊事紀 豚キムチにジンクスはあるのか』『絲的サバイバル』などがある。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 170ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/7/31)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062148803
  • ISBN-13: 978-4062148801
  • 発売日: 2008/7/31
  • 商品パッケージの寸法: 19.2 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 903,170位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 trashbox0827 投稿日 2008/9/27
形式: 単行本
契約アナウンサーとして群馬のFM局にやってきた主人公「野枝」の、同僚やリスナーとの日々。なんといっても書き出しが強い。まずこれで持っていかれる。

 醜いのは野枝自身だった。いつも自分のことばかり考えていた。パーツが小さい地味な顔、寸胴で足の短い体型、身長が低いこと、冒険が怖くて無地の同系色しか合わせられない服装のセンス。性格はといえば彼女はいつも機嫌が悪かった。そしてそれが露骨に顔に出た。
 彼女は自分の醜さに飽きるということがなかった。だか、それほど自分に固執するというのは、やはり一種の歪んだ自己愛なのではないだろうか。そう思うとまたぞっとした。

言葉の上ではネガティブ大会なのに、なぜか気になるこのキャラクター。もっと野枝のことが知りたくなる。こんな魅力的な不機嫌は絲山さんの得意技のひとつだ。

不必要な思いやりの鬱陶しさとか自分勝手な友情の心地よさとか、リアルと電波を通じた人づきあい(人間関係とか書いちゃうと嘘臭いので)を、角度とパースペクティブを変えながら描いてくれる。なんか愛想は悪いがなかなか気の利いたつまみをだしてくれる飲み屋みたいな小説。三十路女の楽しい不機嫌、四十男も堪能させていただきました。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 せつな 投稿日 2008/10/19
形式: 単行本
主人公の野枝のひねくれっぷりが他人ごとではなくって、
他人との距離感に戸惑いつつ日々生きているため、
一気に読み通してしまった。

どこまで人の心に踏み込んでいったらいいのか…
そんなことがいつまでも分からず、自分に自信がもてないまま
気心の知れた人と一緒にいてさえ常に孤独を抱いている

こんな情けない大人なんてそうそういないだろうな〜と思い至っては
さらに気持が滅入ってしまう毎日…

でも、この「ラジ&ピース」を読むと
自分が特別できそこないな訳ではないのだと気づかされる
不安を胸に抱きつつ、少しずつ心を開いていけば
きっと自分を理解してくれる人は現れるはずだと期待を抱いてしまう

ちょっと落ち込み気味な毎日を送っている人に元気をくれる
絲山さんはやっぱり偉大だったりします

今回はプロットが途中で空中分解することもなく、
絲山さんの群馬県に対する溢れんばかりの愛情もたっぷり感じられたりして
ほのぼのとした読後感が味わえます
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 麻冷 VINE メンバー 投稿日 2008/9/29
形式: 単行本
相変わらず字数を徹底的に削っていて,その力の傾け方が好きである.
これ以上削ったら詩になってしまうだろう.
この本のお陰で前橋のさびれ具合が日本中に知れ渡ったことになるが
住民としては野枝が引っ越そうかと思ったほど
変に落ち着く匂いがある
そんなこんなが実に上手
削りに削ってエッセンスを抽出していくような1冊を愛読者としては次も期待
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 cobo 投稿日 2008/11/4
形式: 単行本
東京生まれの自分にいまひとつ自信が持てないラジオのアナウンサーが北関東の群馬に心機一転してFM放送に再就職。そこで起こる日常を描いた作品、「ラジ&ピース」と、男と女の関係の妙を女の側からある意味本音で見せた「うつくすま ふぐすま」の2本の短編集です。

絲山さんは他者との関係性の微妙さを描き続けていると私は思っているのですが、今回はその他者が飲み友達だったり、同僚だったり、昔の彼氏だったりするのですが、今回はさらにその上に匿名の不特定多数のリスナーを相手としているところが今までと大きく違うところだと思います。それだけに意欲作ともいえると思います。もちろんいつもの絲山さんの文章ですから、非常に読みやすく、それでいて気持ちの良い距離感があります。しかし、私には閉じた関係、2者か3者くらいがやはり面白く感じられます。

それでもラジオのパーソナリティの特異性というか、可能性を感じさせる出来栄えに、また現代日本の女性の生態にリアリティがあり、スマートでそしてちょっと変わっていて、良かったです。主人公の野枝がラジオという媒体の内向きか、外向きかに気付かされる場面は好きです。

また、短いながらも「うつくすま ふぐすま」も本音と、男気ある女の生態がストレートに語られていて良かったです。飾らない言葉と態度が微笑ましいですが、昔からきっと
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