どう表現すればこの漫画の雰囲気を、読んだ事の無い人に伝えられるのか…
『究極超人あ〜る』や初期の『女神さま』に下ネタを混ぜたような雰囲気。
非現実的なSFレベルの技術も平気で出てくるギャグ漫画なので、真面目な高専ドキュメンタリーを期待してはいけない。
あと、技術的にはともかく性的な意味でも変態な連中が平気で妄想に突っ走ったりするので、女性には正直オススメしづらい。
なら、ただの下ネタギャグ漫画なのか?といえば、さにあらず。
どうしようもなく下らない目的にも、持てる限りの技術を投入してしまう業の深さ。
「日本の製造業は終わった」と言い切る役人に、堂々と「日本の技術者なめんなよ」と言い返すプライド。
世間の高専への無関心を嘆きながらも己の技術に青春を捧げる主人公達の姿は、脚光を浴びる事もなく日本の底力を支え続ける技術者達の姿にも似て胸を打ちます。
決してリアルではないけれど、しょうもないギャグに大笑いしながら熱さが胸に残る漫画というのは貴重。
この巻では比較的ツッコミ役に回っていた主人公の戸川が、その本性である「技術の変態」を発揮するという次巻が楽しみになる一冊です。