登録情報
|
主人公はカズキという青年の三人称小説なんですが、感情表現、その他もろもろの部分は、一人称の感じで描かれているのです。だから慣れないうちはものすごい違和感を覚えてしまって、最初の数ページで投げ出したくなったほどです。
けれども読み進めて行くうちに、私はすっかり物語にのめり込んでいました。人称だとか、文章だとか、そんなのが全く気にならなくなってしまったのです。
文庫に表示されているあらすじから想像するよりも、もっとあっさりとした、コンソメスープのようなストーリーで、私は池澤夏樹の「スティル・ライフ」をちょっと思い出しました。2!1歳になる主人公の青年が感じはじめる人生に対するそこはかとない疑問・あせり。そのようなものが上手く表現されています。
デビュー作ならではの、何かをひょいっと突き抜けた、とても勢いのある作品です。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|