二年経ってしまった。安井の本を待ち続けた僕は幾度となく考えた。
「秋山瑞人と同じ道を辿るのだろうか? かの“E.G.コンバット”と同じ道を辿るのだろうか?」と。
それだけに、この本がこの日に発売されると知ったときは、歓喜よりも安堵が先に感じられてしまった。そう、また安井の本を読めるのだ、と。
だいたい、ストーリーはここまで巻数を伸ばしておきながら収束のそぶりすら見せていない。
リロイの闇が濃くなってきたとか云われても変化はそれほど感じないし、レナは冷たくなる一方。
ラグナロクはとにかく目立たないし(設定上仕方ないんだけれど…)、あまつさえランディはいつまで待っても殺されてくれない。
EXばかりが続けて出まくったときは、なんだ神坂の真似か、とすら思えてしまったものだ。
だが、それでも魅力は尽きることがない。ライトノベルという世界を教えてくれたラグナロクを、心の底から大好きなのだ。
相変わらずの眩暈でも起こしそうなくらいクドい戦闘描写は、敵だけではなくこちらの眼球まで蹂躙してくれる。だが、それがいい。
何をこの短編で表したかったのかわからなくても「まあ、安井だからな」という独り言ですべて納得できてしまう。それがいいのだ。
新刊が出た。そのことだけでも星五つの評価をお付けできる僕にとって、この新刊の評価欄は短すぎた。
だから、僕が言いたいことはそんなに多くはない。安井健太郎さん、新刊をありがとう。半年後に本編出せよ。