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ラクガキ いっぷく
 
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ラクガキ いっぷく [単行本]

中野 翠
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

『サンデー毎日』連載の人気コラム「満月雑記帳」の一年分を収録。「おもに映画と本と巷の話」に溢れた痛快エッセー集。月割りされた各章末ごとに設けられた書き下ろしのエッセーとイラストには、鋭く愉快な目線が投げかけられている。「そうそう、そのとおり」と、すぐに納得のものから、「なるほど、そこか!」と思わせる目のつけどころにおかしみが溢れている。
この一年のトピックスをラクガキ風に列挙してみると、
●「愛って何よ?」「胸の痛みだ」●アメリカ大統領選●チャイナ・フリー●「結婚」
が軽くなる●秋葉原無差別殺人事件●ヨウスケ君●志ん朝、ふたたび●騒然、北京オリンピック●鉄腕・上野由岐子投手●『君が代』に異変あり?●建築家の悪夢●バベルの塔・東京●追悼・赤塚不二夫さん●リーマン・ショック!●TKの絢爛たる貧窮……といったことどもが著者の頭には浮かんできた。と同時に、最近「だろ~」という言葉を使う機会が多くなったことに気づいたという。
「『やっぱりそうだろ~』『私の言った通りだろ~』を略して『だろ~』。偉そうな言い方になるけれどね。秋葉原で無差別殺人事件が起きれば、今さらながらネット(ケータイ)依存症の危険が叫ばれ、リーマン・ブラザーズが破綻すれば、今さらながらにアメリカ式金融システムの空疎さや実体経済の大事さが叫ばれる。そんなこと、その世界についてほとんど無知な私にだって察しがついていたことじゃないか。常識的にわかっていたことじゃないか」と憤慨し、この一年は「破綻」の年だったとも回想する。
でも、その「破綻」からも何か学ぶこともあるはず。そのためにも「ちょっと一服して出直そう」と、秩序を喪失したとりとめのない世の中に向けて、再スタートを呼びかける。タイトルの「ラクガキ いっぷく」には、そんな思いがこめられている。

内容(「BOOK」データベースより)

ちょっと一服して出直そう、この、とりとめのない時代に―。おおむね映画と本と巷の話。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (2008/12/20)
  • ISBN-10: 4620319171
  • ISBN-13: 978-4620319179
  • 発売日: 2008/12/20
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 473,011位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
辛口の健筆家・中野翠の健在ぶりを示す、鋭く愉快なまなざしが投げかけられた痛快なエッセー集だ。連載から厳選されたオムニバス版なので、まず内容が濃い。得意なジャンルである洋画や書籍から、芸能、政治経済、国際事情、凶悪事件、はたまた浦和レッズや大相撲まで多岐にわたる世相を、容赦ない筆致でズバッと斬っていく。鋭く、みずみずしく、奇をてらわない文章には、彼女の自由人としての強さと弱さが見え隠れしていて、実に楽しく読める。中野翠の毒舌には嫌味が感じられないのだ。

彼女の無駄な権威を身にまとわない存在感は、ほかの毒舌家にはない魅力である。だから、暗澹たる気持ちにさせられる事件の合間に、彼女が「偏愛」する映画や落語、歌舞伎の話が登場するとほっとする。それは、自己批判を怠っていないからだろう。「あとがきをかねて 追悼・赤塚不二夫さん」に見られるように、対象を自らの鏡としている姿勢が潔いのだ。そして、今の日本にはびこる付和雷同的な風潮に対して「待った」をかけ、「こういう見方もある」と違った価値観を示すことは貴重である。そこに、本書の価値があると思う。「ちょっと一服して出直そう」と世の中に向けて再出発を呼びかけ、気分の上方修正を促す、クールでポジティブな一冊だ。
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