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オリファントの湿地で息子のラグを育てながら生きるモリー。モリーから生き抜く知恵をぐんぐん吸収していくラグ。オリファントの自然描写が美しく、目に見えるようです。生まれ落ちた場所で精一杯さまざまな知恵を駆使して生き抜くワタオウサギの親子の姿を、シートンは目を凝らして観察していたのでしょう。事実の迫力が胸を打ちます。ワタオウサギの生態記録でありながら、「今を生きる」というテーマの詩のように感じます。
今泉吉晴さんの訳文の気品と50点以上のシートン自身の絵が創り出す『ラギーラグ』は余韻が深く、今まで読んだ他の訳本とは全く違いました。この本は、私の宝ものになっています。
「いいわね。」といって注意を喚起し優しく言い聞かせ、いいことをほめたり、母と子で楽しく暮しながらウサギとして生きのびる何百という知恵を少しずつ伝えていく素敵なお母さんのモリーは、ぜひ見習いたい理想のお母さんです。
ラグは、森の暮らしのわざと知恵を、自分から進んで自分の知恵として、モリーを見て学び、勇気あるウサギに成長します。
温かみのある愛情あふれる文章で、ラグやモリーが感じたこと、考えたことなどがいきいきと表現され、描写や情景がていねいでわかりやすく、動物の特徴が理解しやすいのは今泉吉晴さんの訳がすばらしいからだと思います。1巻から3巻まで、子供と夢中になって読みました。続巻が楽しみです。
とドキドキしたそうです。私も、こどものときは、子ウサギ・ラグの側で読んでいたような気がします。
大人になってから読み返すことができて本当によかったです。
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