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ラウィーニア
 
 

ラウィーニア [ハードカバー]

アーシュラ・K・ル=グウィン , 谷垣 暁美
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

SF/ファンタジー界に君臨するル・グウィンの最高傑作、ついに登場! 英雄叙事詩『アエネーイス』に想を得て、古代イタリアの王女として生きた一人の女性の数奇な運命を描いた、壮大な愛の物語。

内容(「BOOK」データベースより)

イタリアのラティウムの王女ラウィーニアは、礼拝のために訪れた一族の聖地アルブネアの森で、はるか後代の詩人ウェルギリウスの生き霊に出会う。そして、トロイア戦争の英雄アエネーアスの妻となる運命を告げられる―古代イタリアの王女がたどる数奇な運命―叙事詩『アエネーイス』に想を得た壮大な愛の物語。SF/ファンタジー界に君臨するル=グウィンの最高傑作、ついに登場!2009年度ローカス賞(ファンタジー長篇部門)受賞作。

登録情報

  • ハードカバー: 377ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2009/11/13)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4309205283
  • ISBN-13: 978-4309205281
  • 発売日: 2009/11/13
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 103,275位 (本のベストセラーを見る)
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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:ハードカバー
ル=グィンが、ウェルギリウスの叙事詩「アエネーイス」をもとに、そこに登場するラウィーニアを語り手に描く「ローマ前夜」のファンタジーです。

ウェルギリウスと言う詩人も、ましてや「アエネーイス」と言う作品も知らず、「ローマ」の成立についても世界史の授業で習ったありきたりの伝説しか知らない私でさえ、「ローマ前夜」はかくもありなんと思える説得性のある文章で描かれています。

何よりも、今までのル=グィンの作品ほど説明的でなく、あくまで「物語」中心の作品であり、非常に完成度の高い作品です。
カバーに「ル=グィンの最高傑作」とありますが、確かにそう言えるだけの作品だと思います。

物語は、ラウィーニアがお告げによって、トロイア戦争の英雄アエネーアスに出会うもので、彼の波乱万丈の人生同様、幾多の苦難を乗り越えて、将来の王たるシルウィウスを育てる物語です。
非常に神話的な物語ですが、心に浸み込んでくる物語です。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By momots
形式:ハードカバー
この本は、「ゲド戦記」や「西の果ての年代記」などのファンタジー系のお話しとは少し毛色が違い、割と本格的な小説です。

ローマの詩人ウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』にインスパイアされて執筆された読み物です。
『アエネーイス』自体は、日本国内では絶版になっており、自身も読んだことないのですが、本書は古代イタリアを舞台にして、地方王族の王女であるラウィーニアが主人公となり、英雄アエネーアスとの出会い、そして後のローマ帝国につながる流れを、女性の視点で描いた作品です。

非常に完成度の高い小説で、大人が読んで楽しむ作品です。
ル=グウィンはもう70歳をはるかに越えた高齢の作家ですが、その中ではまだ新鮮な想いや気持ちが躍っていることが分かる、素晴らしい作品です。

前作「西のはての年代記3部作」ほど思索的な作品ではありませんが、ストレートに読み進むことが出来て、その中にもル=グウィンらしい考え方が反映している読み物です。

高校生ぐらいから楽しむことができる本ですので、ぜひどうぞ。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ハードカバー
A・K・ル=グィンの晩年の傑作。
のちのちそう呼ばれるのだろう。
失礼ながら、著者がまだお元気で書いておられたことに脱帽。
その点を割り引いても佳作です。気品ある落ち着いた歴史小説……にみえて、実は骨組みがSF。

題材は紀元一世紀ローマの詩人ウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』。
帝政初期の詩人がさらに大昔、おそらく事実無根の自国[王政ローマ]の建国伝承を扱った作品。

 ウェルギリウスの作中では、ローマの祖は焼け落ちるトロイアから逃げ延びたアフロディテの息子アエネーイス、ということになっている。
「ラウィーニア」は、この余所からきた英雄と結婚した地元の王女の名前。
 一見ふつうの歴史小説風のル=グィンの『ラウィーニア』のヒロインはもちろんラゥーニアです。活き活きと賢く活発な少女ラゥイーニアがあるとき森で未来の夫[=アエネーイス]について予言を受ける。
 ポイントは、ラィーニアに未来を知らせることになるのが遠い未来の実作者ウェルギリウスである点だろう。詩人は皇帝の機嫌を損ねて追放されている。仕上がりかけの叙事詩『アエネーイス』に心を残したまま客土で死にかけている、といった状態。
 この瀕死の詩人にとってラゥイーニアは「わたしの作品のなかの人物」。
 作者が自分の作品のなかに入り込んでしまう、という展開はよく見る気がするものの、語り手兼主人公が不意打ちで「わたしはだれかの作品の登場人物なのかもしれない」と悟らされるパターンは珍しい。この枠組みのおかげか、大筋としてはシンプルな物語が厚みを増している。また、「はじめから定められた運命と向き合う主人公」という古風に悲劇的な風情が醸し出されている。

 そのような感じで実はわりとSF……と呼ぶのかは知りませんが、純然たるシンプルな歴史小説ではない。ウェルギリウスの創作世界と詩人自身の現実が重なり合っている。さすがにル=グィンです。
 が、後半、詩人が引っ込んでラゥイーニアが「彼女の属する世界」でのみ戦い始めて以降は、私にはやや退屈だった。全体にあまり葛藤しないヒロインなのだ。☆マイナス1はその点について。本当はマイナス半分くらいでいいのだが。
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なかなか読み進めない… 0 2011/08/25
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