ロックのライヴアルバムといえばいくつか名盤といわれている作品がある。
ディープパープルの「ライヴ・イン・ジャパン」、イエスの「イエスソングス」、ザ・フーの「ライヴ・アット・リーズ」等々・・・。
このアルバムもこれら名盤といわれる作品群のひとつといえると思う。素晴らしい楽曲。そしてジェリーガルシアの繊細なギターサウンドから繰り出される多彩なフレージング。果てしなく続く聴き手をトリップさせるインプロヴィゼーション・・・。何もかもが素晴らしい。
それと私がいつも耳を奪われるのが、フィルレッシュのベースギターである。ジェリーのギターのバックでメロディックに動き回るアドリブプレイ。まさに湧き出る泉の如く次から次へとメロディアスなフレーズを奏でる。しかもこんなに弾きまくっているのに全く耳障りではない。またギターとの絡みも非常に心地よいのだ。私はクリームのライヴ音源も好きである。しかしデッドのこのアルバムは、クリームとは違う独特の「浮遊感」のようなものがあり、それが心地よくてデッドを聴く頻度の方が高いのだ。演奏もサウンドも文句の付けようがない。
私は仕事から帰るといつもこのアルバムをプレーヤーにセットする。音のうねりが心地よく響き、俗世間のしがらみに打ちのめされた心と体を癒してくれる。もちろんベースフレーズをコピーする楽しみもあるが、ここは思い切りリスナーに徹してこの作品に身をゆだねるべきではないだろうか。間違いなく心地よい時間を提供してくれるはずだから・・・。
余談ですが、初期ソフトマシーンが好きな人にもお薦めかと・・・。