デイヴ平尾、ミッキー吉野、エディー藩、ルイズルイス加部、柳ジョージ、アイ高野、ジョン山崎、ケネス伊東、林恵文…などなど、
日本のロック界に大きな影響を与え足跡を残したミュージシャンを輩出したグループが The Golden Cups だ。
もともとはブルースバンドであるが、折からのGSブームにも乗りヒット曲を連発。GSブームを代表するグループとしても名を馳せた。
数多ある人気先行のグループとは一線を画しながらの活動で、TVでも有名でありながら
ロックファンの間でも一目置かれる存在となった異例のバンドであった。
第一期から始まったバンドの歴史の中で、誰が音楽的支柱となっていたかによってバンドの音も全然違っていたバンドだが、
このライヴ盤は彼らのラスト作。
元々のリーダー・デイヴウ平尾の影は薄くなり、一時期バンドを支えた天才ミッキー吉野も去り、復帰したエディ藩とキーボードの
ジョン山崎が必死にバンドを支えていたように思う。
この頃は既に歌謡曲風の楽曲は全く演奏しておらず、オールマン・ブラザーズバンドやボブ・ディラン、ヴァン・モリソンらのカバー曲を
驚異的な技巧の演奏力で披露している。ジョン山崎が歌う「6」などは日本のバンドの演奏とは思えないほど洋楽的であり、
彼らのセンスの良さをひときわ強く感じる。
カップスはこのライヴ盤のメンバーで全国ツアーを廻り、その最後のステージとなった沖縄の会場にて
演奏中に会場が火災に見舞われるという悲惨なラストを迎え解散となった。
日本のロックを支えた大御所バンドとしては、何とも気の毒な終焉であった。