なんだかEricがえらい叩かれているので、このライブでの彼の見所を。
まずEricとSteveのギターの音が聞き分けられないというのはちょっとEricに失礼では?
例えば"Low Down"での流れるような抑揚のあるソロは一聴して彼と分かるし、
つづく"Forever Man"での感情の爆発するようなギターは完全にクラプトンワールド。
久しぶりの演奏となった"Double Trouble"では渾身のトーンでむせび泣く様なソロを聴かせ、
"Tell The Truth"や"After Midnight"では少人数バンドで更に引き立つバッキングに唸らされる。
そして後半、Jimi Hendrixの"Little Wing"と"Voodoo Child"では、最近には珍しく際限無く弾き狂っている。
特に後者では、息の詰まるような緊張感の中からハッとさせられる様なフレーズが絞り出される。
また、強さと弱さ、憂いを感じさせる特徴的なその歌声は、老いて尚輝きを増している様にも感じ取れないか。
Steveの艶を伴ってどこまでも伸びてゆく様な歌声と見事なまでに絡み合っており、
Blind Faithの代表曲"Presence Of The Lord"ではその真骨頂に浸ることができる。
お互いに唯一無二の燻し銀ミュージシャンどうし、認め合って活かし合って演奏してます。
差がどうとかこうとか、なんてばかばかしく稚拙なんだろう。
どっちが凄いとか考えているようじゃ、音楽なんて楽しめません。
このライブ音源は、素晴らしい融和の中に主張し合う個性が渦巻く貴重な記録です。