79年作。ブラジルの鬼才ミュージシャン、パスコアルがアルバム「調和」参加メンバー等を引き連れ、モントルー・ジャズ・フェスティバルへ出演した際のライブ音源。スタジオ作以上に熱気と活き活きした躍動感に溢れる演奏。
「七色に塗れ」は奇妙なアンサンブル。「聖アンドレの庭」は心地よいテーマでサックスが絡み踊る。バリトンとテナーサックスのソロもステキ!「スウィング」はパスコアルが声で異様なインプロヴィゼーションを繰広げる。「ようこそいらっしゃいました」はフルートが清らかにさえずり、聞き惚れる。「サックスと喝采」は観客に手拍子をさせ、それに乗せパスコアルが即興サックスソロを披露。楽しそう!「カヌーの礁湖」はサックスのソロがメロディアスかつ熱狂的。激しく興奮を増してく中盤のベースもカッコイイ。後半、パスコアルがトーキングフルートのようにピアニカを演奏するソロが強烈すぎ!それが血管破裂寸前の狂おしい高みに至った瞬間、バンド演奏が戻って駆け出す…スリリング!「ファチマ」「緑の大地」「まつり」「すべてをこわして」の4曲はパスコアルの鍵盤が大暴れ。ウキウキ胸が弾むようなテーマを用いつつ、よどみなくほとばしり出てくるピアニカやクラビネットの痛快なソロと、そんなパスコアルに食らいつき疾走を続けるバンドメンバーが生み出すスリルと熱狂の渦に巻き込まれる。パスコアルのクラビネットとボイスが対話、相互反応し、ユニゾンする場面は強烈。声も楽器に、あるいは逆にクラビネットがお喋りをする声に聞えてくる。「イルザ」はお祭でも始まりそうなムード。「ブラジル広場」もサックス中心の賑やかなアンサンブルが後半スピードを上げ畳みかける様は圧巻。「モントルー」はパスコアルがロマンチックで切ないフルートを吹く。美しいメロディが涙腺を刺激。「アンコールにこたえて」はクラビネットを奔放に弾きまくる。ベースも熱い!