素晴らしい内容です。衣装もメイクもまるで“普段着”という感じで、ほとんどアマチュアっぽい雰囲気さえありますが、彼女の優れた才能や
意志の力、大いなる可能性を感じ取ることは十分可能だと思います。彼女の顔(ライブの途中、じつによく笑ってます)のアップが少々多すぎるような気はしましたが、小さいハコで、ステージも狭いわりには、上手く撮れているほうだと思います。映像としては、特にどうということのない平凡な部類に入るのでしょうが、丁寧でオーソドックスな印象を受けました。(ただ、ところどころ日本語の字幕がおかしいのが気になりましたので、個人的には、字幕を無しでご覧になることをお奨めしますけど。)このライブで彼女の(意外な)“バンド志向” を感じ取る人も多いと思いますが、実際、4ピースもののライブとして聴いても楽しめる部分がある
ような気もしました。ただ、バックの3人(特にドラム)は精緻で抑制の
きいた良い演奏を展開しているとは思いますが、少々“控えめ”すぎて、
物足りない印象が無きにしもあらず、かも。彼女の歌の魅力を引き出して
いるので、それはそれで良いとは思いましたが。本作では、すごいほどの名唱や超名演、大名曲などが収録されているとは言えないでしょうが、この先、抜群に素晴らしい大歌手へと成長してゆく(できれば、ソングライターとしても大きく開花してほしいものです)であろう彼女の、貴重な記録になっていると思います。確かに「テネシーワルツ」は(ボーナス扱いではありますが)、ちゃんとライブの(アンコールの)ナンバーでした。純然たるボーナストラックは、“Come Away With Me”のプロモクリップですね。ちなみに収録は、去年の8月24日の夜、ルイジアナ州はニューオリンズのHOBです。念為。