歴史的傑作「ロード・ムーヴィー」以来となる彼らのライヴ・ヴィデオ。ビル・ベリー在籍時最後の正に4人組ロック・バンドとしての臨界点を示した前作ほどのテンションはさすがにないが、新旧の名曲を丁寧に真摯に演奏するだけで強烈な磁場を作れる数少ないバンドがR.E.M.であり、ちっとも来てくれない日本でのライヴを切望する気持ちはこれを観ると(また)高まる一方であろう。それにしても面白いのがドイツの観客で、ほとんどライヴの間中「頭の真上で手拍子」という、いまどき邦楽でもお目にかかれないリアクションなのだが、それが却ってライヴの盛り上がりに拍車をかけている(?)のだからよしとしよう。例によって「Losing My Religion」では胸が張り裂けそうになり、「Man On The Moon」でTVの前であろうと飛び上がらずにはいられず、最後は当然「It's The End of the World」だ。それにしてもマイケル・スタイプが「ウェブサイトでリクエストのあった曲なんだけど」といってアルバム中の佳曲を演奏する場面があるのだが、それならいつか日本に来ていただいた日には「Cuyahoga」や「Fall on Me」それに「Leave」あたりを是非お願いしたい。U2、ストーンズの近作に続く名作ライヴDVD。