2010年9月29日CLUB CITTA'にて再結成ツアーを終えたディジー・ミズ・リジー。
DVDの内容は、彼らの地元コペンハーゲンで行われたライヴ映像(フルライヴ20曲)、インタビューを含むドキュメンタリー映像(来日時の様子もたくさん収録)、オフショット映像、フォトギャラリー。さらにCD2枚にわたって、DVD収録のコペンハーゲンでのライヴ音源が収められている。残念ながら、内容的に海外盤との違いはないようだが、この時代、活動を終えたバンドの日本盤が出たこと自体に感謝。(ティムの3rdソロ『Superior』なんて海外配給もなくてデンマーク国内のみの発売だし…)
ライヴ映像からは、個人的に参加した5月6日大阪BIG CATでの興奮と感動が甦ってくる。ビートルズ譲りの美しいメロディをひねくれたポップ感覚で再構築したような名曲の数々。現役時代と同様、一糸乱れぬバンド・アンサンブルで3ピース・バンドとは思えない音圧。解散後10年以上経つが、未だに楽曲に宿る瑞々しさは枯れていない。現時点で二度目の再結成はあり得ないと思われるので、今回のライヴを見逃した人にとっても、この映像は感慨深いものであるに違いない。
また、バンド結成時の様子から、解散に到るまでを赤裸々に語ったインタビューの内容も衝撃的。以前からティムの発言は純粋すぎて危うかったが、今回、メンバー各々の発言から、改めてメンバー間の微妙な人間関係が浮き彫りになっている。マーティン、ソレンも、今だからこそ冷静に振り返ることが出来るのだろう。バンド解散後の混乱とその後に就いた仕事のことまでも、飾ることなく正直に語られている。
最後まで期間限定にこだわったティムの変わらぬ繊細さから見ても、ディジー・ミズ・リジーとしての活動は当分あり得ないだろう。バンドとして新たなアルバムを期待していたが、個人的には、この作品がよい意味でのケジメとなった。
1st以降、HRと距離を置きつつあるが、天才メロディ・メイカーとして才能を発揮し続けているティム・クリステンセンのソロ作品も充分、魅力的。
再度の奇跡が起きるまで、ティムのソロでの来日も願わずにはいられない。