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ライン   幻冬舎文庫
 
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ライン 幻冬舎文庫 [文庫]

村上 龍
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

半殺しにされたSM嬢、男の暴力から逃れられない看護婦、IQ170のウエイター、恋人を殺したキャリアウーマン。男女の性とプライドとトラウマが、次々に現代日本の光と闇に溶けていく。圧倒的な筆力で現在のコミュニケーションを描いたベストセラー。

内容(「BOOK」データベースより)

受話器のコードを見るだけで、ライン上で交わされる会話が聞こえる女がいるという。半殺しにされたSM嬢、男の暴力から逃れられない看護婦、IQ170のウエイター、恋人を殺したキャリアウーマン。男女の性とプライドとトラウマが、次々に現代日本の光と闇に溶けていく。圧倒的な筆力で現在のコミュニケーションを描いたベストセラー。

登録情報

  • 文庫: 252ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2002/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4344402316
  • ISBN-13: 978-4344402317
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
怖かった。他人が怖くなった。街角で擦れ違う人々、コンビニで、タクシーの運転手や、
喫茶店のウェイター、イタズラ電話で、風俗街で、道を教わりたくても、街で他人に
声を掛けるのが怖くなった。

作中、次々と登場する危ない変人たちのオンパレード。

友達の友達だと偽り、スタンガンで待ち合わせ女を狩る男。ホームレスの女の子を、
妹として飼っては捨てる中年ホステス。コブシで女の眼球を潰す事に快感を覚える男。
今からウサギを殺しに行くから観に来ない?とナンパする男。

ひょんな事から人々が出会っても、決して本心を本名でさえ明かそうとしない猜疑心に
満ちた主人公たち。名前なんかどーでもいい。「分かり合うこと」をあきらめた人たちは、
少し悲し気。一期一会?「ふざけんじゃあないですよ!」そんな呑気では、この世の中、
命が足りません、という様なメッセージに取れた。

この作品、上記の様な数々の場面で、交錯する危ない現代人たちを次々とバトンリレー
の様に描いている。それこそ、たかだか十数ページで次々と主人公が入れ替わる。
一章ごとにアッケなく消費されていく登場人物たちだが、その存在感・リアリティー
に引き込まれついついページをめくってしまう。恐ろしいけど好奇心をくすぐる人物たち、
キモチ悪いけど異様な快感を備えた麻薬的文章。う〜ん、アンビバレンスです。
PS●全20章 243ページ いっきに読めました。(18名の要注意人物が登場)
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By maurice blue トップ1000レビュアー
形式:文庫
それぞれ違った人々の関連性の無い話を、一本のライン(無機質なコミュニケーション)を通して並列させたストーリー。それ故、1話毎に話が切り替わり、起承転結も無いまま、次の人物の話に切り替わる為、読む方としても少し戸惑いというものがある。文学の概念というものがあるかどうかはよく解らないが、それを取り払った現代的なポップアートのような作品にも思える。明確なストーリーの筋が無い為、面白さというものがなかなか見つかりにくいのだけれど、ただ、その圧倒的な話の展開するスピード自身が、表現として世界観の全体像を描き出し、それが、あまりにも憂鬱で寂しげな現代社会をリアルに語っているように思えた。僕はこのストーリーを読み終えた後で、そういった感覚が、じわじわと沸き立ってきて静かな興奮というものを覚えた。

ここに登場する主人公達は、皆他人同士であり、ストーリーに何の関連性も持たない。ただ、それがラインとなって繋がる事によって、自分と他人をあるものによって共有させていくのが解る。それは、現代社会に住む僕等が持つ寂しさであり、そう考えるとこれらの主人公達と、読者である僕も寂しさというもので、ラインとして繋がるように思う。ただ一人、「わたしには他人というものがいない」と語るユウコのみ、他の登場人物とのラインが断絶しているように思う。他の主人公達はスムーズかつ曖昧に主観と客観が物語の中で切り替わるのに対し、ユウコだけは、はっきりとその切り替わりが読み取る事が出来る。

他人との曖昧なコミュニケーションによって、寂しさを共有し、それが一本のラインとして永遠にループされていく。そのとても閉鎖的で平板化した、現代に存在するラインを抜けていく為にはどうしたら良いのか?それはユウコのように、ラインというものを読み取る能力を付ける事だろうと思う。勿論それは、彼女が持つ超能力的なものを持つと言う事ではなく、現代に渦巻く精神的な空洞を自分の中に情報として受け入れ、自分自身でそれを考え処理していく事なのではないだろうか?その為に、これらの主人公は物語として、読者の前に登場し、僕達にそれを情報としてそれを知らせてくれているように思うのだ。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 一風変わった構成で話は進んでいく。次から次へと読み進まなければならない、というような。すなはち、ライン=繋がっている。 皆、‘病んで’いる。でもこれは決して小説の中だけの話ではない。新聞の三面記事にもゴロゴロ載っている。ただそれをわかりやすく丁寧に物語にしているだけのことだ。感動とか教訓とは無縁の世界、作者の社会に対する冷めた眼がそこにはある。深くかかわろうとしないかわりに、現実を呈示し続ける。説教めいたことも何も言わない。なぜなら村上 龍という人は、基本的に他人のことはどうでもいいと思っているからだ。大切なのは自分の仕事である、と言い切る人である。作家として、問題を見せることはするけれども答えなんて知らないよ、あとは自分たちで考えな、と。個人的に、そういう押し付けがましくないところがとても好きだ。答えが欲しい人にはオススメできない。
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あれレビュー
好きな小説で持っていたのですが、「いつのまにか」なくなってしまいした。 素晴らしい小説で、たまに思い出したりしています。 映画化したらおもしろいでしょうね。
投稿日: 22か月前 投稿者: くず
現代社会の鏡
対談集で田口ランディが絶賛していたこの『ライン』と言う作品。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/5 投稿者: たろう
繋がってる感が楽しめる
人と人が交差する瞬間に目線が入れ替わる、映像を見ているような小説。... 続きを読む
投稿日: 2006/11/27 投稿者: エイチ
現実派は読んでも面白くない。
ある仮説が成り立つモノとして、読んでもらいたいです。

「電話線を介さずして、会話を聞く事が出来る女がいたとして」です。... 続きを読む
投稿日: 2006/1/25 投稿者: ゆきち
わけわかめ
意味が分かりませんでした。
結局、ラインが見える女(主人公?)とはなんだったのか・・・?... 続きを読む
投稿日: 2005/9/4 投稿者: 愉快犯Z
現代社会の人々がつくる線
すぐれた作家は複数の登場人物にストーリーを話させるらしい
劇作家だったシェイクスピアがまさにそうであるように。... 続きを読む
投稿日: 2005/2/13 投稿者: ifeelyou
村上龍の作品の中でも1、2位を争う優れた作品
20の章から成るこの小説は、それぞれの章が短編小説としても十分成り立つほどの完成度ながら、それぞれの章の主人公達が目に見えない「ライン」で繋がり、そして、電話線な... 続きを読む
投稿日: 2004/12/31 投稿者: kyoko2222
他人の中にある自分
村上龍の小説ではおなじみの、みんなどこか壊れた登場人物たちが、他人と出会い、少々言葉を交わし、それでいて、お互い理解したり影響を与えたりすることもなく(むしろお互... 続きを読む
投稿日: 2004/11/20 投稿者: ぷりうす
ライン
まず、プロットに感激。まさしくライン。人はどこかで繋がっている。
これだけで合格なんだが話の内容もいい。... 続きを読む
投稿日: 2004/3/19 投稿者: ポンコツ之助
さすが龍
んと、電波が目に見える、みたいな女を引っ張りとして
入れているのだが、背景にあるのは
現代の日本である。... 続きを読む
投稿日: 2004/2/16 投稿者: ぽこぺん
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