18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
世界観や物語構成は非常に面白いが、厚い原作を知る方は物足りないかも, 2008/5/21
レビュー対象商品: ライラの冒険 黄金の羅針盤 コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD] (DVD)
パラレルワールドと呼ばれる多重世界があり、それぞれの世界は他の世界とは少しずつ違っている。ライラが住むのは、魂(ダイモン)が体の外に動物の姿として存在する世界。そこでは独裁的な支配が行われていたが、たくさんの世界を行き来するダストの謎が解かれることによって、この世界の支配体制が激変すると考えた政府がその探究を阻止すると同時に、ダストが影響をおよぼすダイモンを子供の体から切り離す実験を行っていた。ただ一つ現存する不思議な力を持つ黄金の羅針盤を手に、ライラは北にある謎を目指す。
背景だけでも複雑にもかかわらず、旅がはじまるまでの前フリの時間が短く、かつ旅の途中で鎧グマや魔女との出会いなどが満載で2時間を切る程度の内容であったために、あっという間に終わってしまったという印象で、退屈はしなかった。自分は原作も知らず、しかも吹き替え版で見たので、どちらかと言えば楽しく見られた。しかし、原作は相当厚い内容であるということは容易に推測できるので、原作を読んで映画を見た方は肩すかしに感じるかもしれないし、読んでない方であれば、字幕を見ながら理解するのがたいへんなようにも思う。
先入観なしで見た場合、この作品の世界観や物語構成は非常に面白く、それほど悪いとは感じなかった。ロードオブザリングが劇場版よりも1時間長いディレクターズカット版をDVDにしたように、連続物の劇場版は転けたら後がないだけに時間の制約が大きく、本作品のジレンマは理解できる。しかしDVDの仕様は本編の長さが劇場版と変わりないように感じるので、ディレクターズカット版が後日できる可能性に期待。内容そのものは個人的にはさほど不満はなく、後で原作を読む楽しみができたので、星4つの評価。
23 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
ディレクターズ・カットを発売してほしい。, 2009/1/26
レビュー対象商品: ライラの冒険 黄金の羅針盤 コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD] (DVD)
原作(完全版)と映画(公開版)の詳細比較
原 映
0 0 2章、ライラがサモエドハンターにさらわれる (ここまでは色々削られているが基本的には同じ)
無 1 スバルバードへ連れて行かれる (5 2 スバルバード編へ)
1 変 ボルバンガーへ連れて行かれる (この未公開シーンは発見済み)
2 5 ボルバンガー(ゴブラー研究所)編 (ライラが子供たちに逃亡の準備をさせるが削除)
3 6 気球でアスリエル卿を救いに旅立つ (映画ではここがエンディング)
4 変 3章、気球から落ちてスバルバードへ (この未公開シーンは予告編にもある)
5 2 スバルバード(クマの王国)編 (原作ではここにアスリエル卿がいる)
6 続 アスリエル卿との再会 (この未公開シーンは発見済み)
7 3 氷の橋でイオレクとの別れ (原作と映画では行く先が違う)
無 4 ライラは一人ボルバンガーへ (2 5 ボルバンガー編へ)
8 続 ライラは一人別の世界へと旅立つ (原作ではここがエンディング)
元々この映画は原作を忠実に脚本化され撮影が終わっていたが、
3章の後半(アスリエル卿との再会から別の世界へと旅立つまで)を
続編を作るためと言って、2部神秘の短剣の冒頭に移動させた結果
3章の前半(スバルバード編)をボルバンガー編の前に入れることになり、
このことによって多くの矛盾や問題が起こり訳の分からない作品になった。
さらに残念なことに続編の製作は無期限延期になってしまった。
だからせめて第一部黄金の羅針盤の完全版だけでも見せて欲しい。
続編を作るためと言って3章の後半を移動させた3つの理由
1.アスリエル卿との再会のシークエンス
そこでアスリエル卿はライラにダストの説明をする。
これはライラ三部作においても最も重要な軸であり、
同時に第一部で最も反キリスト教なシーンでもある。
2.ライラが別の世界へと旅立つのシークエンス
そこでライラは裏切られ登場人物の1人が亡くなる。
これは会社が暗いとハッピーエンディングへの変更
を望んだことが監督インタビューから分かっている。
3.上映時間を2時間以内に抑える
これは監督がそのため他にも多くシーンを削ったと
答えており上記の2つが削られたことにも関係する。
33 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
金だけかけて愛のない構成, 2008/8/13
レビュー対象商品: ライラの冒険 黄金の羅針盤 コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD] (DVD)
圧倒的なボリュームのある世界観と映像美。真実を見抜く羅針盤を操れる唯一の少女ライラの旅路。
なのですが、特異な世界観にもかかわらず設定解説が最初にちらっとあるだけで分かりにくく、原作を知らないひとはわりと置いてけぼりを食います。
物語内においてキャラクターたちは世界にとって大変な事態に対処してゆくわけですが、なにが危機なのかいまいちピンと来ず、素直に応援できません。
ハリポタにおけるダーズリー親子のような常識設定が無いせいでしょうか。現実とどう違うのかがたいへんあやふやな印象を受けました。
主人公のライラに関してもあまり好感をいだけないキャラ。
わがままで自分勝手、人の話はまったく聞かず、行動力はあるものの向う見ずで無計画。浅慮で行き当たりばったりを絵に描いたような結果オーライ主義の少女にしか見えません。原作もこんな子なのでしょうか?
またそんな少女だから真実が見えるという大層な羅針盤を使いこなせるわけもなく、羅針盤の重要性がいまいちわかりません。羅針盤がキーアイテムなら、指輪物語のように羅針盤を中心として構成すべきだったように思います。
よろい熊という白熊が出てくるのですが、「鎧は魂だ。鎧がなくては戦えない」などといいつつも、わりとすぐに鎧脱ぎたがるし、細かい所にもコダワリが感じられませんでした。
序章らしいのでこれからの展開次第なのでしょうが、被害者の子供たちがどうなったのかも描かれておらず、投げっぱなし項目が多いです。