登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
硬軟取り混ぜた研究本,
By
レビュー対象商品: ライブ講義・質的研究とは何か (SCQRMアドバンス編) (単行本(ソフトカバー))
この本は質的研究に限らず,研究という営為そのものを取り上げた本だといえる。前著のベーシック編は, 読んですぐ実践できそうな研究のテクニックがいくつも収録されており, 研究を開始する前から,研究のコツを知ることができるような本だった。 本書も「論文執筆の技法」や「研究を評価するための視点」といった章を設け, 実践的な解説書であろうとするスタンスは変わっていないが, ベーシック編と比べると難解な印象を受ける箇所があった。 それは,研究の理論的基盤を解説しようとしている箇所である。 そこで,しっかりと紙幅を割いて講義されていたことは, 研究の背景となる理論ではなく,研究を行うための理論だった。 本書では,それはメタ研究法と呼ばれている。 メタ研究法を知ることで,これまで何となく採用してきた研究の 方向性や方法により自覚的になれるのだろう。 本書を読解するには苦心する箇所もあったが, その苦しみを乗り越えることで,新たな視点を得ることになった。 また,ある章で著者への批判論文を取り上げ,真っ向から批判に応えながら, 批判が内包する問題の構造を明確化している構成は見事だと思う。 全体的な構成は,後半になるにつれて内容がマニアックになっていた。 講義形式というスタイルのおかげで,さらさらと読み進んでしまうが, やはり重要な箇所では慎重な読解を要した。 ときどき他愛のないおしゃべりが差し挟まれていて, 講義形式の雰囲気が出ていて面白かった。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
質的研究の羅針盤,信頼できる決定版,
By
レビュー対象商品: ライブ講義・質的研究とは何か (SCQRMアドバンス編) (単行本(ソフトカバー))
最近,わかりやすい質的研究法の本がたくさん出版されている。これは質的研究がある程度市民権を得たということであり,初学者にとっては敷居が低くなってきたということだと思う。 でも,そういう流行りに乗って質的研究の世界に足を踏み入れてみると,いろんな人があちこちでばらばらに,全然違うゲームを繰り広げているかのような印象を受ける。 共通の基盤がないのだ。 そういう場合,初学者はとりあえず目についた本を選んで勉強し,そこに書かれている基準や方法を順守することになる。 でも,それはあくまでひとつの立場による基準・方法であって,他の立場をとる人からは反論を受ける可能性がある。 そういう怖さがある。 そうしたなかで本書は,さまざまな(質的)アプローチに通底することを見定め,「関心相関性」を軸にして,それらを包括する理論的枠組みを提出している。 本書は,他の立場の質的研究(アプローチ)を否定しない。否定せずに,SCQRM(構造構成的質的研究法)という枠組みのなかで,自分の関心に照らし合わせながら,それぞれのアプローチのメリットを最大限に生かす方法を探る考え方を示している。 そういうわけで,『ベーシック編』と比べて理論的な内容となっているが,「研究法の意義の示し方」「上手な質疑応答のやり方」「論文執筆の技法(関心相関的論文構成法)」など,具体的で実践的なこともたくさん書かれている。 また,読んでいて,「研究のコツ」のようなものが自然に身につく感じがした。 その他,代表的な質的研究法であるM−GTAやKJ法における事実(現実)とデータの捉え方についても掘り下げて解説されているので,この本を読めば,M−GTAやKJ法を使おうとする人は,ずいぶん見通しがよくなると思う。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
質的研究の羅針盤,信頼できる決定版,
By
レビュー対象商品: ライブ講義・質的研究とは何か (SCQRMアドバンス編) (単行本(ソフトカバー))
最近,わかりやすい質的研究法の本がたくさん出版されている。これは質的研究がある程度市民権を得たということであり,初学者にとっては敷居が低くなってきたということだと思う。 でも,そういう流行りに乗って質的研究の世界に足を踏み入れてみると,いろんな人があちこちでばらばらに,全然違うゲームを繰り広げているかのような印象を受ける。 共通の基盤がないのだ。 そういう場合,初学者はとりあえず目についた本を選んで勉強し,そこに書かれている基準や方法を順守することになる。 でも,それはあくまでひとつの立場による基準・方法であって,他の立場をとる人からは反論を受ける可能性がある。 そういう怖さがある。 そうしたなかで本書は,さまざまな(質的)アプローチに通底することを見定め,「関心相関性」を軸にして,それらを包括する理論的枠組みを提出している。 本書は,他の立場の質的研究(アプローチ)を否定しない。否定せずに,SCQRM(構造構成的質的研究法)という枠組みのなかで,自分の関心に照らし合わせながら,それぞれのアプローチのメリットを最大限に生かす方法を探る考え方を示している。 そういうわけで,『ベーシック編』と比べて理論的な内容となっているが,「研究法の意義の示し方」「上手な質疑応答のやり方」「論文執筆の技法(関心相関的論文構成法)」など,具体的で実践的なこともたくさん書かれている。 また,読んでいて,「研究のコツ」のようなものが自然に身につく感じがした。 その他,代表的な質的研究法であるM−GTAやKJ法における事実(現実)とデータの捉え方についても掘り下げて解説されているので,この本を読めば,M−GTAやKJ法を使おうとする人は,ずいぶん見通しがよくなると思う。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|
|