日本の70年代を象徴する音楽ジャンルの一つ、「フリージャズ」を作り上げたミュージシャンが大勢出演した
ライブハウス騒のオーナーの恵美子さんの本。阿部薫の「ライブアット騒」の舞台でご存知の方も多いと思う。
先日、この本を読了しました。興味深く、また味わい深い交流の話ばかりでした。タイトルに冠してあるだけあって
阿部薫の話が色んな箇所で出てきます。それこそ他のミュージシャンとの交流の話でも「阿部ならこう言うに違いない」なんて言う記述も
多々みられます。
阿部薫はわずか数年の付き合いで、絶大な影響を騒さんへ与えた人物だというのも思い知らされます。
随分前から出ている阿部薫覚書などよりも、肩の力が抜いて読めますね。あれよりも少しは阿部の素顔に迫っているはず。
また、これが一番書きたかったことなのですが…
本の中で度々、名前を伏せられたある「歌手」の話が出てきます。(おそらくこの本を手に取られた方や、興味のある方は知らない人は
いないと思います。)著者はその歌手の表現の仕方や阿部への発言が許せなかったらしく、徹底的に批判しています。
その辺の話を読んでいる時だけは、なんだかとても悲しくなってしまいました。
阿部とその歌手、両方から影響を受けている人は少なくないはずなんですが。(私もその一人です)
その歌手に対して悪い印象のまま騒さんは亡くなられてしまったのがとても残念です。