「株式会社である以上、時価総額1番を目標、そして実現することによって、キャピタルゲンイとして株主に還元し、業績を向上させることによって、納税として国に還元し、社会貢献する。法律を守ってさえいれば・・・」。堀江氏が本書で主張していることは間違っていない。むしろ株式会社の本来の姿ではなかろうか。また従前、これほどの正論を主張できる日本の経営者はいただろうか。しかし、彼が間違ったのは本書の共著である宮内氏をCFOに選んでしまったこと、そして宮内氏の意思決定に疑問を抱くだけの法律・会計の知識がなかったことではないだろうか。事実はこれから明らかになるであろうが、時価総額を上げるために、うその業績を作ることが許されるのであれば、誰でも経営者になれる。本書に書いてあることは間違ってはいないが、粉飾をする人間にキャッシュフロー経営を語る資格はない。いまや本書は、堀江、宮内両氏の経営者としての「冥土の土産」である。