本作品と同様、死刑制度をテーマにした作品といえば「デッドマンウォーキング」や「グリーンマイル」などが思い浮かぶ。主人公に時々刻々と「その時」が近ずいている中で話が進むという点においては、「デッドマンウォーキング」に近いストーリーだ。
しかしこの作品はインタビューでケビンスペイシーが言っているように「スリラーに近いサスペンス」として楽しむ要素があり、観る側の予想が2転3転される心地良さには全く脱帽。
台詞のあちこちには、明らかにアラン・パーカーの政治的メッセージが含まれていながら、観終わっても押し付けがましい感じはなく、彼が意図した様に各人各様に考えさせてもらえる自由を感じることができる。その結果、押し付けられるよりもずっと重くテーマを抱え込むことになる。更にストーリーがなぜテキサスなのか(特典映像にある)を含め、アラン・パーカーの解説(特典映像にある)を聞きながら作品を見直すたびに、テーマの重みが増してくる。
この脚本が、今まで人目につかなかったなんて本当に不思議。
この作品は同名でノベライズされている。文章化された本を読むと映像では語り尽くされなかった事や微妙なニュアンスの違いなどの発見があり、映像を楽しむ事で終わらせず、本も読むこともお勧めします。