はじめはマーケティングの参考にと読み始めたこの本。
しかし、途中から読み物としてぐいぐいとひきつけられていきました。
「このまま仕事をしていていいのだろうか、周りはみんな結婚している」
「みな仕事を持っている。専業主婦として過ごしていて社会への接点がないような気が」
「DINKSと決めたものの小数派な気になってきて」
「子どもも成人したが、周りがやっているようなボランティアにも興味が持てない」
女性はこと、他人の生活と自分の生活を比較してはなぜか凹むものです。自分が少数派な
気持ちになったり、またはあまりにも没個性な気がしたりして。
しかしこの本では、女性が人生の様々な節目で選ぶ(選ばざるを得なかった)選択の結果、
その生活スタイルは大きく変わるが、同じ選択をしたもの同士は結構似ているものだと
気づかされます。大まかには「シングル」「結婚退職」「出産退職」「復職層」
「産後継続就業」「DINKS」。
復職層でも「結婚退職後復職」「出産退職後復職」では微妙に調査結果が変わります。
コホートでもわけてはありますが、とにかくこの属性分けが的確。自分の属す層と自分の
考え方やバックグラウンド(学歴・収入・結婚観・お金の使い方・時間の使い方など)が
面白いほど合っているのです。なんだか人間って単純なものなんだな、と思ったら途端に
悩みも消え去りました。
自分の周りに似たタイプがいなくて自分がこのままでいいのか悩んだときに、自分の
属する層の全体からの割合をみてみればまた気楽になります。「なんだ、この層は元々
○%なんだ。ならば少なくてもおかしくないわ」とか。
とても面白く、また今後の女性層をターゲットとしたマーケティングにも参考になりました。
ただ、ひとつ難を言えば巻末の参考資料、数多くの調査結果の棒グラフが、一色刷りの
この本ではとても読みとり辛かった。このグレーはどちらを指してるのか?など全く
わからない。貴重な資料だと思うのでそれが読めないのが残念でした。