ヴィルヘルム・ライヒ(1897〜1957)は、フロイト派心理学者であり、極端な「性・オルガスム理論」に片寄った精神分析をしていたことによって、フロイトから離れることになる。
この『FOR BEGINNERS ライヒ』で、彼の存在を知ることができました。
ジークムント・フロイト、ヴィルヘルム・ライヒ、カール・グスタフ・ユングと、同じ時代に生きた三人の心理学者に、僕は関心を寄せている。
「性」の抑圧された感情に独特な視点を向けて、精神分析と治療の方向性を見出したライヒの理論が紹介されている。
p146 かつて無神論者で、熱烈な反神秘主義者であったライヒは、いわゆる人々が「神」と呼ぶもの、古来「エーテル」と呼ばれてきたものがオルゴンに他ならないことをつきとめた。
フロイトから離れたユングとライヒは、それぞれ研究の方向性は違うが、神秘的な世界に関心を寄せたことが、とても興味深く思えた1冊である。