まず巻末についている作例ですが、最初に読んでそれから本編を読んで、再度作例を読みましたが作者の「狙い」みたいなものは最後までわかりませんでした。
キャラクターに関する記述は、確かにキャラを分類していくとそういうパターンに分けられるよね、とは思いました。しかし、だからと言ってそのパターンを組み合わせていってキャラクターを創作できるかと言えばそうではないように思えます。つまり、キャラクターの分類と創作は別物と言うことです。自分がキャラクターを作って、細かい設定をしていく時のチェックには使えるとは思えますが……。
むしろストーリーに関する記述のほうが、筆者が考えているストーリーの構造(論)や作り方などわかりやすかったです。特徴的だったのは、大抵のこの手のハウツー本は、過去に戻ってのバックストーリーを多用することを禁じてバックストーリの機能や書き方を書いてあるものは少ないのですが、本著はその辺りが詳しく書いてあります。
この本で一番勉強になったのは、キャラクターもドラマの枷(かせ)になるという内容でした。今まで時間や場所が枷になるのは知っていましたが、この点については考えも及びませんでした。
この筆者はラノトノベルの作者であるので、ライトノベルを書くにあたっての細かいテクニックに関して配慮がなせれているように思われます。その意味では、ライトノベルを書きたい人は一度は読んでみても損はないと思います。
私が期待していたキャラクターの立て方に関して、これは!という記述がなかったので星三つとさせていただきました。