実在した劇団、「東京グランギニョル」の上演作品である「ライチ光クラブ」の漫画化作品。
(舞台の演出に、あの丸尾末広氏が参加していた)
古屋氏の卓越した描写力、物語力の成せる業。今までに発表されてきた
作品では表現しきれてこなかったものたちが、ここに於いて表現されているように思う。
廃墟の帝王ゼラを筆頭とする少年(中学生)たちが秘密基地で繰り広げる、秘密的な様々な計画・・・
猟奇的描写は「すさまじい」の一言。少年一人一人の散り様は多彩。コンプレックス破壊等等・・・
「パレポリ」や「ガーデン」の描写とはまた違った趣がある。詩的で、絶対的な死の力を見せ付けている。
舞台と漫画とは当然情報量が違う。そして、漫画ならではの描写も勿論可能。古屋氏はそれを成し遂げた。
ページ一杯の、否応なしに見せ付けられる死は、見るものに刻まれる。そして物語は、そうしてやっと成り立つのである。
巻末に氏のあとがきがあるが、ファンの方々のみならず、是非一読願いたい。同時代に氏の作品を読むことができるのを、本当に嬉しく思う。
最後に。確かに読む人を選びはするが、(猟奇描写は絶対に受け付けられない方は勇気を要する。)
文学、芸術を志す人には特に読んで戴きたい。そして消化して戴きたい。