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52 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代猟奇の寵児。,
By サエ (大阪) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ライチ☆光クラブ (f×COMICS) (コミック)
実在した劇団、「東京グランギニョル」の上演作品である「ライチ光クラブ」の漫画化作品。(舞台の演出に、あの丸尾末広氏が参加していた) 古屋氏の卓越した描写力、物語力の成せる業。今までに発表されてきた 作品では表現しきれてこなかったものたちが、ここに於いて表現されているように思う。 廃墟の帝王ゼラを筆頭とする少年(中学生)たちが秘密基地で繰り広げる、秘密的な様々な計画・・・ 猟奇的描写は「すさまじい」の一言。少年一人一人の散り様は多彩。コンプレックス破壊等等・・・ 「パレポリ」や「ガーデン」の描写とはまた違った趣がある。詩的で、絶対的な死の力を見せ付けている。 舞台と漫画とは当然情報量が違う。そして、漫画ならではの描写も勿論可能。古屋氏はそれを成し遂げた。 ページ一杯の、否応なしに見せ付けられる死は、見るものに刻まれる。そして物語は、そうしてやっと成り立つのである。 巻末に氏のあとがきがあるが、ファンの方々のみならず、是非一読願いたい。同時代に氏の作品を読むことができるのを、本当に嬉しく思う。 最後に。確かに読む人を選びはするが、(猟奇描写は絶対に受け付けられない方は勇気を要する。) 文学、芸術を志す人には特に読んで戴きたい。そして消化して戴きたい。
39 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最高傑作!!!!!!,
By ネオ (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ライチ☆光クラブ (f×COMICS) (コミック)
今まで古屋兎丸の最高傑作は?と問われれば「Marieの奏でる音楽」と答えてきた。 がしかしこの「ライチ☆光クラブ」は彼の最高傑作という域を 軽々と超え、現代漫画の最高峰と言っても過言ではないと断言する。 もう十数回読み返したがまったく飽きない。 美しき少年たちの内ゲバが激化する中でライチの実で動く機械と 少女の純愛が平行して進み、やがてそれは衝撃のラストを迎える。 東京グランギニョルから兎丸氏が衝撃を受けたように 私はこの漫画を後世に伝えていきたい。
31 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時を経て――。,
By
レビュー対象商品: ライチ☆光クラブ (f×COMICS) (コミック)
再会した、という感じだった。劇団「東京グランギニョル」の舞台も作者の古屋氏も、自分は知らない。 しかし学生時代、今はなき「プロムナイト」というホラー雑誌で長田ノオトという漫画家を知り、そこに掲載されていたのが「ダス・ブルート――血液」という作品だった。 主な登場人物は、眼鏡で知的な少年を会長に据えた生徒会メンバー達。そしてその絶対君主的会長の名は常川博行といった。 冒頭には新聞部の少年をリンチするシーン。会長の発言に従い彼を始末する生徒会役員達。学生服と闇の黒、天に浮かぶ巨大な白い月、工事現場。自分は陶酔するように、その世界にのめり込んだ。 やがて手に入れた長田氏のコミックスで、作者が「東京グランギニョル」のファンであった事を知る。 それから長い時を経て、自分はこの「ライチ☆光クラブ」に出会った。かつての長田氏の作品から感じた昏く苦く湿っぽく、そして切ないような空気が、そこにはあった。 あぁ、これだったんだ。漸く気付いた。違う作者の作品を通して、自分が惹きつけられたのは、「東京グランギニョル」が描いていた世界だったのだ。 内容以上に感動した私的な感慨を先に述べてしまった。本作については、とにかく読んで欲しいとしか言いようがない。描写から読み手を選ぶのは仕方がないが、自分はこの本を、かつて手に入れた長田氏の本と並べ、家宝にしようと思う。 最後の、水に漂う少年達のシーンは、泣きたくなる程の美しさだ。あれは舞台になかったマンガオリジナルの場面なのだろうか。舞台であったのなら、どんな演出がなされていたのだろうか。それだけが知りたい。
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