従来からライセンス契約については複数の解説書が出版されているが、いずれもライセンス契約の標準文言の紹介に留まり、ライセンス契約の実務上の問題点(例えば独占ライセンスを許諾することにより発生しうる問題点)について明確に解説している書籍はほとんど無かった。
その点、本書は「実務応用編」と称するだけあって、単なる契約の標準文言の解説に留まらず、実務上の問題点が(失敗事例を引用しながら)紹介されているので、大変役に立つ。特に独占ライセンスに関する部分とクロスライセンスに関する部分は熟読に値する。
「一応ライセンス契約を解説書に従って、ドラフトしてみたものの、実務上本当にどこが問題になるか、よくわからない」といったレベルにある実務担当者に特にお薦めできる。