淡々としながらも美しい文章。
そのライカエッセイを通じて語らわれるのは、真摯な道具には人を哲学させる力があるということだ。
ライカを手にすると、生産性よりも重視されたものが有ることが分かる。なぜここまでに人は道具にこだわるのか。こだわれるのか。
なぜそんな道具を我々ライカ好きは手にするのか。様々な犠牲を払ってまで。・・・・
道具は外界と人間とを繋ぐ鍵だ。優秀な鍵をもつほど、外界はより多く開かれるのか。それは幻想だ。しかし、真摯な道具は、それ以上に人間自身の心の中を開くのだ。私はこの本を読みながらそう思ったのだった。