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ライオンと蜘蛛の巣
 
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ライオンと蜘蛛の巣 [単行本]

手嶋 龍一
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

同時多発テロ事件の際に11日間連続の中継放送を担当した元NHKワシントン支局長で、ベストセラーとなったインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』 の著者が、世界29の都市で見た、歴史的事件の裏側、政治家、スパイたちの素顔を描く。読んでいるだけでスパイになって世界を旅しているような気分になる、至極の連作ノンフィクション集。

内容(「MARC」データベースより)

マリガン大統領、「鉄の胃」宰相、冷戦の情報戦士たち-。「ミーシャの墓碑銘」「アランセーターの人」など、影なき戦いを彩る人々を静謐な筆致で描いた、29の都市で生起するリアル・ドキュメント。

登録情報

  • 単行本: 237ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2006/11/10)
  • ISBN-10: 4344012542
  • ISBN-13: 978-4344012547
  • 発売日: 2006/11/10
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 380,922位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
アラカルトの如く…という評がありましたがまさにそのような印象。

普通の生活ではあまり触れることのない世界の人々との関わりを、細かくしかしあっさりと軽妙な切り口で語っていて想像力を掻き立てられる。冒頭の『ミーシャの墓碑銘』などは珠玉の一品。

形態がエッセイなので今までの作品とは味が違いますが、味わい深い、興味深い小品集でした。
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By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:単行本
 今年(2006年)の前半、「ウルトラ・ダラー」(新潮社)を著して話題になった元NHK記者によるエッセイ集です。長年国際ジャーナリストとして海外で見聞した出来事や出会った人々にまつわる29の随想を、この著者ならではの高い教養と溢れるほどの品位を伴った文章で綴っています。

 私の心に特に響いたのは「冷戦の廃市」と題した一編です。1960年代、英国外交官として西ドイツの首都ボンに勤務していたジョン・ル=カレと、当時の西ドイツ首相アデナウアーの二人を絡めたかと思うと、現代のドイツがイラク戦争に際してアメリカと大きく距離をとる政治方針をとったことの根源をこの60年代冷戦期の米独関係にまで遡って論じて見せます。

 同じように歴史の時計をぐっと巻き戻して、当時はさほど大きな意味をもつとは思いもよらなかった事象を見つけ出し、今まさに進行形の現代史に影響を及ぼす皮肉なまでの巡り会わせを綴ってみせた佳品が「白き沈黙の道」です。

 民主党の連邦議員として米国外交史に大きな影響力を発揮したスクープ・ジャクソンは、1945年ドイツ降伏の数週間後にワイマール郊外のユダヤ人強制収容所ブーヘンヴァルトを調査訪問しています。その時彼が伴っていた大学院生の一人が、あのポール・ウォルフォウィッツだったというのです。この強制収容所での見聞が、後のネオコンの中心人物となった男の原点なのかもしれない。そして大戦中のブーヘンヴァルトの悲劇は、めぐりめぐってイラクでの悲劇を生むに至ったのかもしれない。そう著者は悲しい思いを馳せるのです。

 この著者の著作とは10年以上前に手にした「一九九一年日本の敗北」(新潮社)以来のつきあいで、ノンフィクション、フィクション、どれも期待を裏切らない、とても読み応えのあるものばかりです。今回のエッセイ集でもその点を確認できたことは、私にとってささやかな安心と喜びを与えてくれる出来事でした。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
キッズレビュー
形式:単行本
世界の各地で蜘蛛の糸のように正義のために戦った人々がついにライオンをもしとめるという。そんな人々との出会い、印象に残った地が、カットの印象画にふさわしい格調のある煌めくような文体で描かれている。そしてさまざまな小さな出来事が一つになって、著者が一番訴えたいメッセ-ジ「早く日本は、経済大国からインテリジェンス大国に変身してほしい。イラク戦争に苦しんでいるアメリカから離れ、透徹した知と志で、日本の戦略を考え、日米同盟を再考し、フランスやドイツのようにしたたかな道を歩いてほしい。」となって心に重厚に迫ってくる。著者独特の世界にどっぷり浸れ、今の日本や世界に必要なインテリジェンスに気づくことのできる本である。「日本は、安全保障をアメリカにゆだねてきた結果、国際秩序の創造に関わる志を喪い、明日の戦略を担う若い人々を育成してこなかった。」93歳のマンスフィ−ルドの演説「日常の些事によってではなく、国家と世界に本質的な変化をもたらす本質的な課題に上院はいかに立ち向かうか。」はすばらしい。
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